1. ミニ株(単元未満株)は本当に儲かるのか?
この章では、ミニ株で本当に利益を出せるのか、なぜ「儲からない」と言われることがあるのか、そしてミニ株で儲かる仕組みや実際に利益を上げた人の事例について、わかりやすく解説します。
SBI証券「S株」は、売買取引の手数料が無料。多くの勉強に手数料無料のSBI証券がおすすめ。
楽天証券「かぶミニ」は、リアルタイム取引と指値注文ができる。短期売買や希望価格売買の勉強をするなら、楽天証券がおすすめ。
1.1 結論:ミニ株でも利益を出すことは十分可能!
「ミニ株でも本当に儲かるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
この項目では、その疑問にお答えします。
ミニ株は、少ないお金から株式投資を始められる方法です。
一度に大きな金額を投資するわけではないので、大きな利益をすぐに得ることは難しいかもしれません。
しかし、ミニ株でも利益を出すことは十分にできます。
株の値段が買ったときより高くなれば、その差額が利益になります。
また、会社によっては持っている株の数に応じて配当金というお金がもらえることもあります。
例えば、1株500円の株を1株買って、その株価が600円に上がった時に売れば、100円の利益(手数料などを除く)になります。
株式投資をこれから始めてみたい初心者の方にとって、ミニ株は「ミニ株 儲かる?」という疑問への答えを見つけるためにも、とても良いスタートになるでしょう。



1.2 なぜミニ株は「儲からない」と言われることがあるのか?
ミニ株について、「儲からない」という声を聞いたことがあるかもしれません。
どうしてそのように言われることがあるのでしょうか。
主な理由をいくつか見ていきましょう。
ミニ株は少ない金額で投資できるのが魅力です。
しかし、投資金額が小さい分、株価が大きく値上がりしても、得られる利益の金額も小さくなります。
例えば、5,000円で買った株が2倍になっても利益は5,000円ですが、50万円投資していれば利益は50万円です。
この金額の差を見て、「儲からない」と感じる人がいるのかもしれません。
株を売買するときには手数料がかかることがあります。
ミニ株の取引では、投資金額が小さいので、手数料の割合が相対的に高く感じられる場合があります。
特に、取引ごとに最低手数料が決まっている証券会社だと、小さな利益が手数料で消えてしまう「手数料負け」ということもあり得ます。
証券会社によっては、ミニ株の取引方法に制限があることがあります。
例えば、株価を見ながらリアルタイムで売買できなかったり、注文方法が限られていたりします。
そのため、思った通りの値段で取引できず、利益を逃してしまう可能性も考えられます。
これらの理由から、「ミニ株は儲からない」というイメージを持つ人がいるようです。
しかし、手数料の安い証券会社を選んだり、取引の仕組みをよく理解したりすることで、これらの点はカバーできることもあります。



1.3 ミニ株で儲かる仕組みとは?
ミニ株で利益を出す方法は、基本的に通常の株式投資と同じです。
主に2つの方法で利益が生まれる仕組みになっています。
(1) 株価の値上がり益(キャピタルゲイン)
これは、買った株の値段が上がり、それを売ることで得られる利益のことです。
例えば、ある会社の株を1株1,000円で買ったとします。
その後、その会社の業績が良くなるなどして、株価が1,500円に上がりました。
このタイミングで株を売れば、1株あたり500円の利益が出ます(1,500円 – 1,000円 = 500円)。
これが株価の値上がり益(キャピタルゲイン)です。
ミニ株でも、このように株価が上昇すれば利益を得られます。
もちろん、株価は上がることもあれば下がることもあるので、注意は必要です。
(2) 配当金(インカムゲイン)
会社が事業で得た利益の一部を、株主に対して分配することがあります。
これを配当金(インカムゲイン)と言います。
ミニ株でも、配当金を出す会社の株を持っていれば、持っている株数に応じて配当金を受け取ることができます。
例えば、ある会社が1株あたり年間50円の配当金を出すとします。
もしあなたがその会社の株を1株持っていれば、年間50円の配当金がもらえる計算になります(税金が引かれる前の金額です)。
全ての会社が配当金を出すわけではありませんが、これもミニ株で儲かる仕組みの一つです。
配当金は、株を持ち続けているだけでもらえることがあるので、魅力的なポイントと言えるでしょう。



1.4 実際にミニ株で儲かった人の事例紹介
ミニ株で実際に利益を上げた人たちは、どのように投資しているのでしょうか。
いくつかの事例を参考に見てみましょう。
ある投資家の方は、有名な大企業の株をミニ株で少しずつ買い集めています。
トヨタ自動車やソニーグループといった、誰もが知っている会社の株主になることで、長期的な資産形成を目指しているようです。
ミニ株なら、高価な株でも少しずつなら手が届くため、このような戦略が取れます。
NISA(ニーサ)という税金がお得になる制度を使って、ミニ株に投資している人もいます。
例えば、将来成長しそうな会社の株をNISA口座で買い、数年後に株価が大きく上昇したケースでは、その利益に税金がかからずに済んだという話もあります。
ミニ株とNISAを組み合わせることで、手元に残る利益を増やすことができるのです。
株式投資の専門家の中には、株価が下がったタイミングでミニ株を買い、その後株価が回復したところで売って利益を出した例を挙げる人もいます。
ミニ株は少額なので、大きな損失を恐れずに、このような市場の動きに合わせた売買を試しやすいという側面もあります。
タレントの杉原杏璃さんは、最初は30万円ほどの資金から株式投資を始め、5年間で1,000万円に増やした経験があるそうです。
ミニ株に限った話ではありませんが、少額からでもコツコツと努力を続けることで、大きな成果につながる可能性を示しています。
これらの事例から分かるように、「ミニ株で儲かる」というのは、単にお金が増えるだけでなく、投資の知識や経験を積みながら、自分に合ったやり方で資産を育てていくことでもあります。
焦らず、じっくりと取り組むことが成功への近道と言えるでしょう。



2. ミニ株で儲ける!知っておくべき5つのメリット
ミニ株には、投資初心者にとって嬉しい魅力がたくさんあります。この章では、数百円から投資を始められる手軽さ、有名企業の株主になれるチャンス、リスクを抑えやすい分散投資、配当金がもらえる可能性、そしてNISA口座でお得に運用できる点など、5つのメリットを詳しく解説します。
2.1 メリット1:数百円から投資できる手軽さ
ミニ株の最大の魅力は、なんといってもその手軽さです。
株式投資と聞くと、たくさんのお金が必要だと思うかもしれません。
実際に、通常の株式取引では、株を100株単位で買うのが一般的です。
そのため、株価によっては数十万円や数百万円の資金が必要になることもあります。
しかし、ミニ株なら1株から株を買うことができます。
例えば、1株の値段が500円の会社なら、たった500円(と少しの手数料)で株主になれるのです。
有名な会社の中にも、NTTのように1株200円以下で買えるものもあります。
これなら、お小遣いの範囲でも十分に株式投資を始めることができるでしょう。
「株式投資は難しそう」「お金がたくさんないとダメなんでしょ?」と思っていた人でも、ミニ株なら気軽に第一歩を踏み出せます。



2.2 メリット2:有名企業・高配当企業の株主に少額でなれる
ミニ株を利用すれば、普段テレビCMで見かけるような大企業や、安定して高い配当金を出すことで知られる企業の株主にも、少ない資金でなることができます。
これは、株式投資の楽しさを感じる大きなポイントの一つです。
例えば、トヨタ自動車、ソニーグループ、任天堂といった、世界的に有名な日本の会社の株も、ミニ株なら1株から購入可能です。
普段使っている製品やサービスを提供している会社の株を持つことで、その会社をより身近に感じ、応援する気持ちも生まれるかもしれません。
また、株主に対して利益の一部を配当金として還元してくれる会社があります。
ミニ株でも、このような高配当企業の株を買えば、配当金を受け取る権利が得られます。
例えば、KDDIや日本たばこ産業(JT)などは、比較的高い配当金を出すことで知られています。
ミニ株でこれらの会社の株主になれば、少額ながらも定期的な収入を得るチャンスが広がります。
このように、ミニ株は、手の届かないと思っていた優良企業の株主になる夢を、ぐっと身近なものにしてくれます。



2.3 メリット3:分散投資でリスクを抑えやすい
「卵は一つのカゴに盛るな」という投資の格言があります。
これは、一つのものだけに投資するのではなく、複数のものに分けて投資することで、リスクを減らそうという考え方です。
これを分散投資と言います。
ミニ株は、この分散投資を少ない資金で実践しやすいというメリットがあります。
通常の株式投資で複数の会社に分散投資しようとすると、それぞれの会社で100株単位の資金が必要になるため、まとまったお金がいります。
しかし、ミニ株なら1株から買えるので、例えば1万円の資金があっても、1社に集中投資するのではなく、いくつかの異なる会社の株を少しずつ買うことができます。
例えば、ある会社はIT関連、別の会社は食品関連、もう一つは自動車関連といったように、異なる業種の会社の株を組み合わせることも可能です。
また、一度にまとめて買うのではなく、毎月少しずつ同じ会社の株を買い増していくという方法も、購入時期を分散することになり、価格変動のリスクを和らげる効果が期待できます。
ミニ株なら、このような買い方も手軽に行えます。
このように、ミニ株を活用することで、初心者でも賢くリスクを管理しながら投資を始めることができます。



2.4 メリット4:配当金がもらえる(銘柄による)
ミニ株の魅力の一つに、株を持っていることで配当金がもらえる可能性がある点が挙げられます。
これは、投資から直接的な収益を得られる嬉しいポイントです。
会社が事業活動で利益を上げると、その一部を株主に還元することがあります。
これが配当金です。
配当金を出すかどうか、いくら出すかは会社の方針や業績によって異なります。
ミニ株で1株しか持っていなくても、その会社が配当金を出す場合、保有している株数に応じて配当金を受け取ることができます。
例えば、年間で1株あたり30円の配当を出す会社の株を2株持っていれば、年間60円(税引前)の配当金がもらえる計算になります。
金額は小さいかもしれませんが、株価の値上がり益とは別に、持っているだけで収入が得られるのは大きなメリットです。
配当金がもらえると、投資をしている実感が湧きやすく、モチベーションの維持にもつながります。
特に、コツコツと長期で株を保有しようと考えている人にとっては、定期的な配当金は嬉しい収入源となるでしょう。
ただし、全ての会社が配当金を出すわけではないので、投資する前にその会社の配当方針を確認することが大切です。



2.5 メリット5:NISA口座を活用して非課税で運用できる
ミニ株で得た利益を、さらにお得にする方法があります。
それが、NISA(ニーサ)口座を活用することです。
NISAは、日本に住む人が利用できる、株式投資や投資信託などで得た利益が一定の範囲内で非課税になる制度です。
通常、株で利益が出ると、その利益に対して約20%の税金がかかります。
しかし、NISA口座の中で取引して得た利益には、この税金がかかりません。
多くの証券会社では、ミニ株をNISA口座で購入することができます。
つまり、ミニ株で株価が値上がりして利益が出た場合や、配当金を受け取った場合に、その利益がまるまる自分のものになるのです(非課税投資枠の範囲内)。
例えば、ミニ株で1,000円の利益が出たとします。
通常の口座なら約200円の税金が引かれて手取りは約800円になりますが、NISA口座なら1,000円そのまま受け取れます。
NISA制度は、特に長期的な資産形成を応援するためのものです。
ミニ株でコツコツと積み立て投資をする場合など、長期的な視点で運用する際には、NISA口座の非課税メリットは非常に大きくなります。
これからミニ株を始めるなら、NISA口座の活用もぜひ検討してみてください。



3. ミニ株は儲からない?知っておくべき4つのデメリットとリスク
ミニ株には多くのメリットがありますが、注意すべき点もいくつか存在します。この章では、手数料が割高になる可能性、リアルタイム取引の制約、投資できる銘柄の限定、株主としての権利の違い、そして最も基本的な元本割れのリスクについて、正直にお伝えします。
3.1 デメリット1:手数料が割高になる場合がある
ミニ株を取引する際には、手数料に注意が必要です。
少額で投資できるミニ株ですが、手数料の仕組みによっては、利益が出ても手元に残る金額が少なくなってしまうことがあります。
株式を売買するときには、証券会社に手数料を支払うのが一般的です。
ミニ株は投資金額が小さいため、取引金額に対する手数料の割合が、通常の株式取引に比べて高く感じられることがあります。
例えば、1回の取引につき最低52円の手数料がかかる証券会社で、1,000円分のミニ株を売買した場合、利益が少ししか出ていないと手数料で利益がなくなってしまう「手数料負け」の可能性も考えられます。
マネックス証券の「ワン株」では、売却時に約定代金の0.55%(最低手数料52円・税込)がかかります。
auカブコム証券の「プチ株」も、プレミアム積立やNISA口座を利用しない通常の取引では、約定代金の0.55%(最低手数料52円・税込)の手数料が必要です。
しかし、最近ではミニ株の取引手数料が無料の証券会社も増えています。
例えば、SBI証券の「S株」は買付手数料も売却手数料も無料です。
楽天証券の「かぶミニ」も売買手数料は無料ですが、リアルタイム取引の場合は約定代金に対して0.22%のスプレッド(売値と買値の差のようなもの)が実質的なコストとしてかかります。
手数料の体系は証券会社によって大きく異なるため、ミニ株を始める前には、各社の手数料をしっかりと比較検討することが大切です。



3.2 デメリット2:リアルタイムでの売買ができない場合がある
ミニ株の取引では、通常の株式取引のように、自分の好きなタイミングで即座に売買できるリアルタイム取引ができない場合があります。
これは、特に株価が大きく動いている時に不利になる可能性があります。
多くの証券会社では、ミニ株の注文は、証券会社が定めた特定の時間にまとめて処理されます。
例えば、午前中に出した注文がその日の午後の取引開始時の株価(寄付値)で約定したり、午後に出した注文が翌営業日の朝の取引開始時の株価で約定したりする仕組みです。
SBI証券の「S株」やマネックス証券の「ワン株」、auカブコム証券の「プチ株」などがこの形式です。
そのため、注文を出した時の株価と、実際に売買が成立する時の株価が異なることがあります。
株価が自分にとって不利な方向に動いてしまった場合、思ったような値段で取引できない可能性があるのです。
ただし、全てのミニ株サービスがリアルタイム取引に対応していないわけではありません。
楽天証券の「かぶミニ」は、東京証券取引所の取引時間中(平日の9:00~11:30、12:30~15:00)であれば、リアルタイムでミニ株の売買が可能です。
さらに、「かぶミニ」では指値注文(希望する価格を指定して注文する方法)も利用できます。
リアルタイムで株価の動きを見ながら取引したい、あるいは特定の価格で売買したいという希望がある場合は、楽天証券の「かぶミニ」のようなサービスが適しているでしょう。



3.3 デメリット3:投資できる銘柄が限られる場合がある
ミニ株は、全ての証券会社で、全ての株式銘柄が取引できるわけではありません。
自分が投資したいと思っている会社の株が、ミニ株の対象になっていない可能性もあります。
ミニ株(単元未満株)のサービスは、各証券会社が独自に提供しています。
そのため、どの会社の株をミニ株として取り扱っているかは、証券会社によって異なります。
例えば、SBI証券の「S株」やマネックス証券の「ワン株」は、東京証券取引所に上場しているほとんどの銘柄(一部除く)を取引対象としており、選択肢が広いです。
auカブコム証券の「プチ株」も東証・名証の幅広い銘柄を扱っています。
一方で、楽天証券の「かぶミニ」は、楽天証券が選定した比較的人気の高い銘柄が中心となっており、全ての銘柄が対象ではありません。
もし、特定の会社の株にミニ株で投資したいと考えている場合は、まずその証券会社がその銘柄をミニ株として取り扱っているかを確認する必要があります。
特に、まだあまり知られていない新しい会社や、地方の証券取引所にしか上場していない会社の株などは、ミニ株の対象外となっていることもあります。
とはいえ、多くの有名な会社の株は、主要なネット証券のミニ株サービスで取り扱われていることが多いので、初心者の方が最初に興味を持つような銘柄であれば、見つかる可能性は高いでしょう。



3.4 デメリット4:議決権がない・株主優待がもらえない場合が多い
通常の株式投資(1単元、多くは100株以上)では、株主としていくつかの権利が得られますが、ミニ株(単元未満株)の場合は、これらの権利が一部制限されることがあります。
株式会社の株主になると、その会社の経営に関する重要な事柄を決める株主総会で、意見を表明したり、投票したりする権利(議決権)が与えられます。
しかし、この議決権は通常、1単元以上の株を持っている株主に与えられるものです。
そのため、ミニ株で1単元に満たない株数しか保有していない場合は、基本的に議決権はなく、株主総会に参加することもできません。
日本の多くの会社では、株主に対して自社製品やサービス、割引券などをプレゼントする株主優待制度を設けています。
これも、株主にとって大きな楽しみの一つです。
しかし、株主優待の多くは、1単元(例えば100株)以上の株を保有していることが条件となっています。
したがって、ミニ株で数株だけ持っていても、株主優待の対象にならないケースがほとんどです。
ただし、ごく一部の会社では、1株からでも株主優待がもらえる場合があります。
また、ミニ株をコツコツ買い増して1単元に達すれば、その時点から議決権や株主優待の権利を得ることは可能です。
株主優待に興味がある場合は、1株からでも優待がもらえる会社を探してみるのも良いでしょう。



3.5 注意点:もちろん元本割れのリスクはある
ミニ株は手軽に始められて、メリットもたくさんありますが、忘れてはいけない最も大切な注意点があります。
それは、投資したお金が減ってしまう可能性がある、つまり元本割れのリスクがあるということです。
株式の値段(株価)は、会社の業績や経済の状況、市場の雰囲気など、さまざまな要因で常に上がったり下がったりしています。
ミニ株で買った株も、その例外ではありません。
もし、買った時よりも株価が下がってしまった場合、その株を売ると損失が出てしまいます。
例えば、1株500円で買った株が、400円に値下がりした時に売れば、100円の損になります。
これが元本割れです。
ミニ株でもリスクはゼロではない
ミニ株は投資金額が少ないため、もし損失が出たとしても、その金額は通常の株式投資に比べて小さく抑えられます。
例えば、株価が30%下がった場合、1株5,000円のミニ株なら損失は1,500円ですが、100株(50万円分)投資していれば損失は15万円になります。
このように、失う可能性のある金額は限定されますが、元本割れのリスク自体がなくなるわけではありません。
だからこそ、株式投資は、なくなっても生活に困らない「余裕資金」で行うことがとても大切です。
ミニ株を始める際も、この基本をしっかりと守り、リスクを理解した上で挑戦するようにしましょう。



4. 【重要】ミニ株で儲けるための具体的な戦略と5つのコツ
ミニ株の基本を理解したところで、いよいよ実践的な戦略とコツを見ていきましょう。この章では、「ミニ株 儲かる?」という疑問に答えるべく、利益を出すための銘柄選びのポイント、賢い買い方・タイミング、損失を避けるための売り時と損切りルール、手数料で損しない証券会社の選び方、そして長期的な視点を持つことの重要性という5つのコツを具体的に解説します。
4.1 コツ1:儲かる銘柄選びのポイント
ミニ株で利益を出すためには、どの会社の株を選ぶか、つまり銘柄選びが非常に重要です。
ここでは、初心者の方でも参考にしやすい銘柄選びのポイントを4つ紹介します。
(1) 成長性の高いグロース株を選ぶ
グロース株とは、将来的に会社の売上や利益が大きく伸びることが期待される、成長性の高い会社の株のことです。
新しい技術やサービスで注目されている会社や、これから市場が拡大していく分野の会社などが当てはまります。
これらの会社は、業績の成長とともに株価も大きく上昇する可能性があります。
ミニ株でグロース株に投資する際は、その会社が本当に成長しそうか、ニュースや会社の発表などをよく見て判断することが大切です。
人気があるからという理由だけでなく、自分なりに成長の理由を考えてみましょう。
ミニ株なら少額から投資できるので、将来有望だと感じる成長企業に、応援する気持ちで投資してみるのも良いでしょう。
(2) 配当利回りの高い高配当株を狙う
高配当株とは、株主に対して支払われる配当金が、株価に対して比較的高い割合である会社の株のことです。
この割合を示す指標を配当利回りと言います。
例えば、株価1,000円で年間配当金が40円の会社なら、配当利回りは4%(40円 ÷ 1,000円 × 100)となります。
高配当株に投資するメリットは、株価の値上がり益だけでなく、定期的に配当金収入も期待できる点です。
ミニ株でも、配当金は保有株数に応じて受け取れます。
KDDIや日本たばこ産業(JT)などは、比較的安定して高い配当を出す企業として知られています。
ただし、配当金は会社の業績によって変動することもあるので、過去の実績だけでなく、将来の安定性も考慮して選ぶと良いでしょう。
(3) 自分のよく知る・応援したい企業を選ぶ
株式投資の初心者にとって、最も取り組みやすい銘柄選びの一つが、自分が普段からよく知っている会社や、心から応援したいと思える会社を選ぶことです。
例えば、毎日使っているお菓子や飲み物のメーカー、好きなゲームを作っている会社、よく利用するお店を運営している会社などです。
自分がよく知る会社であれば、その会社の商品やサービスが良いか悪いか、世の中で人気があるかなどを肌で感じることができます。
また、その会社のニュースや業績にも自然と興味が湧きやすく、投資を続ける上でのモチベーションにもなります。
「この会社に頑張ってほしい」という気持ちで投資することで、株価の短期的な変動に一喜一憂せず、長期的な視点で応援しやすくなるでしょう。
(4) 分散投資を意識してポートフォリオを組む
一つの銘柄だけに集中投資するのではなく、複数の銘柄に資金を分けて投資する分散投資は、リスクを抑えるための基本です。
ミニ株は少額から多くの銘柄に投資できるため、分散投資を実践しやすいのが特長です。
例えば、先ほど紹介した成長性の高いグロース株、配当利回りの高い高配当株、そして自分のよく知る応援したい企業の株を、それぞれ少しずつミニ株で買ってみるのも一つの方法です。
異なる業種や特徴を持つ会社に分散することで、もし一つの銘柄の株価が下がっても、他の銘柄がカバーしてくれる可能性があります。
ミニ株で小さなポートフォリオ(投資の組み合わせ)を作ってみることは、リスク管理を学びながら、株式投資の経験を積む上で非常に有効です。



4.2 コツ2:利益を出すための買い方・タイミング
良い銘柄を選んだら、次は「いつ、どのように買うか」が重要になります。
ここでは、ミニ株で利益を出すための買い方とタイミングに関する2つのコツを紹介します。
(1) ドルコスト平均法でコツコツ積立投資
ドルコスト平均法とは、毎月や毎週など、定期的に一定の金額で同じ銘柄を買い続ける投資方法です。
株価が高い時には少なく、株価が安い時には多く株数を買うことになるため、平均購入単価を平準化する効果が期待できます。
この方法の最大のメリットは、「いつ買えばいいか」というタイミングに悩む必要がないことです。
感情に左右されず、機械的に買い続けることで、高値掴みのリスクを減らし、長期的に見ると有利な価格で株を積み立てられる可能性があります。
ミニ株は1株から買えるため、毎月数千円といった少額からでもドルコスト平均法を実践しやすいのが魅力です。
例えば、「毎月5,000円ずつ、A社の株をミニ株で買う」と決めて実行するだけです。
この方法は、特に長期的な資産形成を目指す初心者の方におすすめです。
(2) 株価が割安なタイミングを狙って購入する
もう一つの買い方として、株価がその会社の実力や価値に比べて割安になっているタイミングを狙って購入する方法があります。
市場全体が悲観的なムードになっている時や、一時的な悪いニュースで株価が下がっている時などは、良い会社の株も安く買えるチャンスかもしれません。
株価が割安かどうかを判断する目安として、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)といった指標があります。
PERは会社の利益に対して株価が何倍かを示し、一般的に15倍以下だと割安と言われることがあります。
PBRは会社の純資産に対して株価が何倍かを示し、1倍を下回ると、会社が解散した場合の価値よりも株価が安い状態とされます。
ただし、これらの指標だけで判断するのは難しく、なぜ株価が低いのか、その理由を考えることも大切です。
ミニ株であれば、株価が大きく下がった時に「少し買ってみよう」という判断もしやすいでしょう。



4.3 コツ3:損失を避けるための売り時と損切りルール
株式投資では、利益を確定させる「売り時」と、損失を最小限に抑える「損切り」の判断が非常に重要です。
感情に流されず、冷静に判断するためのルール作りが鍵となります。
(1) 自分なりの売却ルールを決めておく
株価が上昇して利益が出ている時、「もっと上がるかもしれない」と欲が出てしまい、売り時を逃してしまうことがあります。
逆に、少し下がっただけで慌てて売ってしまうこともあります。
そうならないために、あらかじめ「株価が〇%上がったら売る」「〇〇円になったら売る」といった、自分なりの売却ルールを決めておきましょう。
例えば、「買値から10%上昇したら利益確定する」というルールです。
このルールに従って機械的に売買することで、感情に振り回されることなく、計画的に利益を積み重ねていくことが期待できます。
(2) 損切りラインを設定し、機械的に実行する
株価が予想に反して下がってしまった場合、損失を確定させるのは心理的に難しいものです。
「いつか戻るかもしれない」と期待して持ち続けているうちに、さらに損失が拡大してしまうことも少なくありません。
このような事態を避けるために、損切りラインを設定することが重要です。
損切りラインとは、「買値から〇%下がったら、それ以上の損失を防ぐために売却する」という基準のことです。
例えば、「買値から5%下落したら損切りする」と決めておきます。
そして、実際に株価がそのラインに達したら、ためらわずに売却を実行します。
損失を小さいうちに確定させることで、大きなダメージを避け、次の投資機会に資金を回すことができます。
ミニ株は投資額が小さい分、損切りもしやすいですが、ルールを守る訓練として非常に有効です。



4.4 コツ4:手数料負けしない証券会社を選ぶ
ミニ株でコツコツ利益を積み重ねていくためには、手数料をできるだけ抑えることが重要です。
手数料が高いと、せっかく利益が出ても手元に残る金額が減ってしまいます。
(1) 手数料体系を比較検討する
ミニ株の取引手数料は、証券会社によって大きく異なります。
- 売買手数料が無料の証券会社
- SBI証券の「S株」は、買付時も売却時も手数料が無料です。
- 楽天証券の「かぶミニ」も売買手数料は無料ですが、リアルタイム取引の場合は約定代金の0.22%のスプレッドがかかります。
- 買付手数料が無料で、売却時に手数料がかかる証券会社
- マネックス証券の「ワン株」は、買付手数料は無料ですが、売却時には約定代金の0.55%(最低手数料52円・税込)がかかります。
- 売買ともに手数料がかかる証券会社
- auカブコム証券の「プチ株」は、通常の取引では買付時・売却時ともに約定代金の0.55%(最低手数料52円・税込)がかかります。(ただし、プレミアム積立での買付やNISA口座での取引は無料になる場合があります。)
このように、手数料体系は様々です。
自分の取引スタイル(頻繁に売買するか、長期保有かなど)に合わせて、最もコストを抑えられる証券会社を選びましょう。
特に少額で取引するミニ株では、わずかな手数料の差が収益に大きく影響することがあります。
(2) 取扱銘柄数を確認する
手数料だけでなく、その証券会社がミニ株として取り扱っている銘柄の数も確認しておきましょう。
いくら手数料が安くても、自分が投資したい銘柄が取り扱われていなければ意味がありません。
SBI証券やマネックス証券は、東証上場のほとんどの銘柄をミニ株で取引できるため、幅広い選択肢から選びたい人に向いています。
楽天証券の「かぶミニ」は、取扱銘柄数はやや限定されますが、人気の高い銘柄を中心にリアルタイム取引ができるのが魅力です。
手数料と取扱銘柄数のバランスを考えて、自分に最適な証券会社を選びましょう。



4.5 コツ5:長期的な視点で運用する
ミニ株で利益を出すためには、短期的な株価の動きに一喜一憂せず、長期的な視点で運用することが大切です。
特に初心者の方は、焦らずじっくりと取り組むことを心がけましょう。
株価は日々変動します。
良いニュースが出れば上がり、悪いニュースが出れば下がることもあります。
しかし、短期的な値動きだけで判断して頻繁に売買を繰り返すと、手数料がかさんだり、冷静な判断ができなくなったりする恐れがあります。
ミニ株は少額から投資できるため、損失が出ても金額は限定的ですが、だからといって無計画な売買を繰り返すのは避けましょう。
ミニ株投資は、一度に大きな利益を狙うのではなく、時間をかけてコツコツと資産を育てていくのに適した方法です。
良い会社の株を長期的に保有し続けることで、株価の成長による利益や、配当金の積み重ねが期待できます。
例えば、ドルコスト平均法で毎月少しずつミニ株を買い増していくのも、長期的な資産形成に有効な戦略です。
長期的な視点を持つことは、投資の知識や経験を深める上でも役立ちます。
株価がなぜ動いたのか、その背景にある経済の動きや会社の状況などをじっくりと観察し、学ぶことができます。
ミニ株は、そのための良い練習の場となるでしょう。
焦らず、時間を味方につけて、賢くミニ株投資を続けていきましょう。



5. ミニ株で儲けるためにおすすめの証券会社3選
ミニ株投資を始めるにあたり、どの証券会社を選べば良いか迷いますよね。ここでは、手数料、取引のしやすさ、取扱銘柄などを比較し、初心者の方にも「ミニ株で儲かる?」という疑問に答える手助けとなる、特におすすめの証券会社を3つ紹介します。それぞれの特徴を理解して、自分に合った証券会社を見つけましょう。
ミニ株投資を成功させるためには、ご自身にあった証券会社を選ぶことがとてもたいせつです。
手数料の安さ、取引ツールの使いやすさ、取り扱っている株の種類など、証券会社によって特徴はさまざまです。
この章では、特に初心者の方におすすめのネット証券を3社にしぼって、それぞれのミニ株サービスをくわしくご紹介します。
どの証券会社が自分に合っているか、じっくり比較検討してみてください。
主要ネット証券ミニ株(単元未満株)サービス比較
証券会社 | サービス名 | 買付手数料 | 売却手数料 | リアルタイム取引 | 指値注文 | 主な特徴 |
SBI証券 | S株 | 無料 | 無料 | 不可 | 不可 | NISA対応、Tポイント等利用可、約定は前場/後場始値・終値 |
楽天証券 | かぶミニ® | 無料(リアルタイム取引はスプレッド0.22%) | 無料(リアルタイム取引はスプレッド0.22%) | 可能 | 可能 | NISA対応、楽天ポイント利用可、楽天銀行連携便利、主要ネット証券で唯一リアルタイム・指値対応(※2024年8月9日時点) |
マネックス証券 | ワン株 | 無料 | 約定代金の0.55% (最低52円、税込)。NISAは実質無料 | 不可 | 不可 | NISA売買実質無料(キャッシュバック)、取扱銘柄ほぼ全て、約定は後場始値 |
表の注釈:
- 手数料やサービス内容は変更されることがありますので、最新の情報は必ず各証券会社の公式サイトでご確認ください。
- NISA口座での取引条件は、通常の口座と異なる場合があります。
5.1 SBI証券
SBI証券のミニ株サービス「S株(エスかぶ)」は、特に取引コストを徹底的に抑えたい初心者の方にとって、有力な選択肢となるでしょう。
S株の魅力と特徴をくわしく見ていきましょう。
S株は、1株から国内株式に投資できるサービスです。
最大の魅力は、なんといっても売買手数料が無料である点です。
これは、少額でコツコツと株数を増やしていきたい方や、取引回数が多くなりそうな方にとって、非常に大きなメリットとなります。
S株では、リアルタイムでの取引はできません。
注文は、東京証券取引所の取引時間中の特定のタイミングで約定します。
具体的には、以下の通りです。
- 午前0:00から午前7:00までの注文は、当日の前場の最初に決まる株価(始値)で約定します。
- 午前7:00から午前10:30までの注文も、当日の前場の最初に決まる株価(始値)です。
- 午前10:30から午後2:00までの注文は、当日の後場の最後に決まる株価(終値)で約定します。
- 午後2:00からその日の取引終了(翌日午前0:00)までの注文は、翌営業日の前場の最初に決まる株価(始値)となります。
また、指値注文(この値段で買いたい・売りたいと指定する注文)はできず、すべて成行注文となります。
最低投資額は1株からなので、数百円からでも気軽に始められます。
取扱銘柄は、東京証券取引所などに上場している銘柄の中から、SBI証券が選定したものになります。
多くの有名企業の株が対象となっています。
NISA口座(つみたて投資枠、成長投資枠)でもS株の取引が可能です。
非課税のメリットを活かして、効率的に資産形成を目指せます。
また、TポイントやPontaポイントなど、提携しているポイントを使って株を購入することもできます。
普段の生活で貯めたポイントを投資に回せるのは嬉しいですね。
SBI証券のS株は、手数料コストをかけずに、じっくりと時間をかけて資産を育てたいと考える方に適しています。
リアルタイムで価格を見ながら売買したい方には向きませんが、その分、手数料という確実なコストをゼロにできるメリットは大きいです。
この特徴を理解した上で活用すれば、ミニ株で儲かる可能性を高める一助となるでしょう。



5.2 楽天証券
楽天証券のミニ株サービス「かぶミニ®」は、ミニ株でも取引の自由度を重視したい方や、楽天ポイントを有効活用したい方におすすめです。
他の証券会社にはないユニークな特徴を持っています。
かぶミニ®も、1株から国内株式に投資できるサービスです。
売買手数料は無料ですが、リアルタイム取引を行う際には、約定代金に対して0.22%のスプレッドが実質的なコストとしてかかります。
スプレッドとは、買値と売値の差のことで、この差額が証券会社の収益の一部となります。
なお、寄付取引(前場寄付のみ)の場合は、このスプレッドはかかりません。
かぶミニ®の最大の特徴は、ミニ株でありながらリアルタイム取引が可能な点です(2024年8月9日時点、楽天証券調べ)。
東京証券取引所の取引時間中(午前9:00~午前11:30、午後0:30~午後3:25)であれば、刻々と変わる株価を見ながら売買できます。
さらに、リアルタイム取引では指値注文も可能です。
これにより、自分の希望する価格で取引できる可能性が高まります。
ただし、寄付取引の場合は成行注文のみとなります。
最低投資額は1株からです。
取扱銘柄は、楽天証券が取り扱っている銘柄となります。
NISA口座(成長投資枠)でも、かぶミニ®の取引が可能です。
もちろん、楽天ポイントを使って株を購入することもできます。
1ポイント1円として利用できるので、楽天市場などで貯めたポイントを有効活用できます。
また、楽天銀行との口座連携サービス「マネーブリッジ」を設定すると、普通預金の金利が優遇されたり、証券口座と銀行口座間の資金移動がスムーズになる自動入出金(スイープ)機能が利用できたりと、多くのメリットがあります。
楽天証券のかぶミニ®は、ミニ株でも積極的に売買タイミングを計りたい、ある程度のリスクを取ってでもリターンを追求したいと考える方に適しています。
リアルタイム取引のスプレッドというコストはありますが、それを上回る取引の自由度は大きな魅力です。



5.3 マネックス証券
マネックス証券のミニ株サービス「ワン株(わんかぶ)」は、買付手数料が無料で、NISA口座での取引に強みがあり、さらに幅広い銘柄に投資したいという方に向いています。
じっくりと銘柄を選びたい方にもおすすめです。
ワン株も、1株から国内株式に投資できるサービスです。
買付時の手数料は無料です。
ただし、売却時には約定代金の0.55%(税込、最低手数料52円)の手数料がかかります。
この点は、買付も売却も無料のSBI証券とは異なるので注意が必要です。
しかし、NISA口座(成長投資枠)で取引する場合は、買付・売却ともに手数料が実質無料になります(売却手数料は一旦支払い後、キャッシュバックされる形式)。
ワン株では、リアルタイムでの取引はできません。
注文の約定タイミングは、原則として以下の通りです。
- 営業日の午前0時から午前11時30分までの注文は、当日の後場の最初に決まる株価(始値)で約定します。
- 営業日の午前11時30分以降の注文や、土日祝日などの非営業日の注文は、すべて翌営業日の後場の最初に決まる株価(始値)となります。
また、指値注文はできず、すべて成行注文のみです。
最低投資額は1株からで、「ワンコイン(500円)からでも株式を購入できます」と案内されています。
ワン株の大きな特徴の一つが、取扱銘柄の豊富さです。
「ほぼ全ての銘柄の購入が可能」とされており、他の証券会社では取り扱いのないような銘柄にも投資できる可能性があります。
NISA口座での手数料メリットが大きいことは既に述べたとおりです。
それに加えて、マネックス証券は投資情報の提供や分析ツールが充実していることでも知られています。
例えば、高機能な銘柄分析ツール「銘柄スカウター」を利用すれば、企業の業績や財務状況などをくわしく調べることができます。
これは、自分でしっかりと銘柄を選びたいと考える投資家にとっては、大きな助けとなるでしょう。
マネックス証券のワン株は、特にNISA口座を最大限に活用したい方、買付コストを抑えたい方、そして豊富な選択肢の中からじっくりと投資先を選びたいという方にとって、魅力的なサービスです。
課税口座での売却時には手数料がかかる点を考慮しつつ、NISA口座のメリットやツールの充実度を活かすことで、ミニ株投資の幅を広げることができるでしょう。



6. 初心者でも簡単!ミニ株投資の始め方【3ステップ】
「ミニ株に興味はあるけど、どうやって始めたらいいの?」そんな疑問を持つ初心者の方のために、ミニ株投資をスタートする簡単な3つのステップを解説します。証券会社の口座開設から、実際の購入まで、分かりやすくガイドしますので、安心して第一歩を踏み出しましょう。
ミニ株投資を始めるのは、実は思っているよりもずっと簡単です。
いくつかの手続きはありますが、一つ一つクリアしていけば、誰でも気軽に株主になることができます。
ここでは、ミニ株投資をスタートするための具体的な手順を、大きく3つのステップに分けて分かりやすく解説します。
このガイドを読めば、あなたも安心してミニ株デビューできるはずです。
6.1 ステップ1:証券会社の口座を開設する
ミニ株投資を始めるための最初のステップは、証券会社の口座を開設することです。
どの証券会社を選ぶかは、手数料やサービス内容などを比較して、自分に合ったところを見つけるのが良いでしょう。
証券会社の口座開設は、多くの場合、スマートフォンやパソコンを使ってオンラインで完結できます。
以下に一般的な流れを示します。
(1) 証券会社を選ぶ
まずは、ミニ株(単元未満株)の取り扱いがある証券会社を選びます。
前の章で紹介したSBI証券、楽天証券、マネックス証券のほかにも、魅力的なサービスを提供している証券会社はあります。
手数料、取扱銘柄数、取引ツールの使いやすさ、ポイントプログラムなどを比較検討しましょう。
(2) 公式サイトから申込み手続きを開始
口座を開設したい証券会社が決まったら、その会社の公式サイトにアクセスします。
サイト内にある「口座開設」といったボタンをクリックまたはタップして、申込み手続きを開始します。
(3) 必要事項の入力
画面の指示に従って、氏名、住所、生年月日、電話番号、メールアドレスなどの個人情報を入力します。
また、職業、年収、投資経験の有無、投資の目的なども質問されます。
これらの情報は、証券会社が顧客のリスク許容度などを把握するために必要なものですから、正直に正確に答えましょう。
(4) 本人確認書類とマイナンバーの提出
次に、本人確認書類とマイナンバー(個人番号)確認書類を提出します。
本人確認書類としては、運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証などが利用できます。
多くの場合、スマートフォンのカメラでこれらの書類を撮影し、画像をアップロードすることで提出が完了します。
郵送での提出に対応している証券会社もあります。
(5) 口座種類の選択
口座の種類を選ぶ画面が出てきます。
ここで重要なのが、「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶことです。
この口座を選ぶと、株の売買で利益が出た場合の税金の計算や納税手続きを、証券会社が代行してくれます。
確定申告の手間が省けるため、特に投資初心者の方にはおすすめです。
同時に、NISA口座(つみたて投資枠・成長投資枠)の開設も申し込める場合が多いので、非課税投資に興味がある方は一緒に手続きを進めると良いでしょう。
(6) 審査と口座開設完了通知
入力した情報や提出書類に基づいて、証券会社による審査が行われます。
審査には数日から1週間程度かかるのが一般的です。
無事に審査に通ると、口座番号や取引に必要なログインID、パスワードなどが記載された通知が、郵送やメールで送られてきます。
これで、あなたの証券口座が開設されたことになります。
口座開設の手続きは、以前に比べて格段に簡単になりました。
特にオンラインでの手続きは、書類のやり取りも少なく、時間もかかりません。
この手軽さが、投資を始めるための最初のハードルを大きく下げてくれています。



6.2 ステップ2:証券口座に入金する
証券口座が無事に開設できたら、次は実際に株を買うためのお金をその口座に入金します。
これも難しい手続きではなく、いくつかの方法があります。
証券口座への入金は、主に以下の方法で行うことができます。
(1) 証券会社の取引システムにログイン
まずは、口座開設時に発行されたIDとパスワードを使って、証券会社のウェブサイトや専用の取引アプリにログインします。
(2) 入金手続きのページへ移動
ログイン後、メニューの中から「入金」や「振込入金」、「クイック入金」といった項目を探して選択します。
(3) 入金方法を選択
証券会社によって利用できる入金方法は異なりますが、代表的なものは以下の通りです。
- 即時入金(クイック入金)サービス:多くのネット証券では、提携している都市銀行やネット銀行などのインターネットバンキングを利用した「即時入金」または「クイック入金」というサービスを提供しています。この方法なら、振込手数料が無料で、原則として24時間いつでも(メンテナンス時間を除く)、ほぼリアルタイムで証券口座に資金が反映されます。最も便利でおすすめの方法です。
- 銀行振込:証券会社が指定する銀行口座(通常はその証券会社名義の口座)に、ご自身の銀行口座からお金を振り込む方法です。この場合、振込手数料はご自身の負担となることが多いです。また、証券口座への入金確認に時間がかかることもあります。
- その他の方法:証券会社によっては、ATMからの入金(提携ATMを利用)や、貯まっているポイントを投資資金としてチャージできるサービスを提供している場合もあります。
(4) 入金額を入力して実行
利用する入金方法を選んだら、画面の指示に従って入金したい金額を入力し、手続きを完了させます。
即時入金サービスの場合、提携銀行のサイトに移動して手続きを行うこともあります。
ミニ株は少額から始められるのが魅力です。
最初から大きな金額を入金する必要はありません。
まずは、数千円や1万円など、ご自身が「このくらいなら」と思える無理のない範囲の金額から入金してみましょう。
オンラインでの入金サービスが普及したことで、投資資金の準備も非常にスムーズになりました。
手数料無料の即時入金サービスを利用すれば、コストをかけずに、必要な時にすぐ資金を移動できるため、投資の機動性も高まります。



6.3 ステップ3:ミニ株(単元未満株)を購入する
証券口座にお金を入金したら、いよいよミニ株の購入です。
自分が応援したい会社や、これからの成長が期待できそうな会社の株を、1株から買ってみましょう。
株の購入も、証券会社のウェブサイトや取引アプリを使って、画面の指示に従って進めれば難しくありません。
(1) 投資したい銘柄を探す
まず、購入したい株の銘柄を探します。
証券会社の取引ツールにログインし、会社の名前(例:トヨタ自動車)や、企業ごとに割り当てられた4桁の数字である「銘柄コード」(例:7203)を入力して検索します。
ニュースや雑誌で見かけた気になる会社や、普段利用している商品やサービスを提供している会社などから選んでみるのも良いでしょう。
(2) 株価や企業情報を確認する
検索結果から該当する銘柄を選ぶと、現在の株価、株価の推移を示すチャート、その会社がどんな事業を行っているかといった企業情報などが表示されます。
これらの情報を確認して、本当にこの株を買うかどうかを判断します。
(3) 単元未満株の注文画面に進む
購入する銘柄を決めたら、注文画面に進みます。
通常の株式取引(100株単位の単元株)とは別に、「単元未満株」「S株」「かぶミニ®」「ワン株」など、証券会社ごとにミニ株専用の注文メニューやボタンが用意されています。
これを間違えないように選択しましょう。
(4) 注文内容を入力する
注文画面では、以下の情報を入力します。
- 株数: 何株購入したいかを入力します。ミニ株なので、1株から指定できます。
- 注文方法: ミニ株の場合、基本的には「成行(なりゆき)注文」となります。成行注文とは、値段を指定せずに「いくらでもいいから買いたい(売りたい)」という注文方法です。楽天証券の「かぶミニ®」のリアルタイム取引のように、一部のサービスでは「指値(さしね)注文」(この値段で買いたい、と価格を指定する注文)が可能な場合もあります。
- 預り区分: 「特定口座」「一般口座」「NISA口座」など、どの口座でこの株を保有するかを選択します。通常は、口座開設時に選んだ「特定口座(源泉徴収あり)」や「NISA口座」を選びます。
(5) 注文内容の確認と発注
入力した内容(銘柄名、株数、注文方法、預り区分など)に間違いがないか、しっかりと確認します。
概算の購入金額も表示されることが多いので、それもチェックしましょう。
問題がなければ、「注文実行」や「発注」といったボタンを押して、注文を確定します。
(6) 約定(取引成立)の確認
注文が証券取引所などで受け付けられ、取引が成立することを「約定(やくじょう)」と言います。
注文が約定すると、あなたは晴れてその会社の株主の一員です。
約定したかどうかは、証券会社の取引ツールの注文履歴や保有株式一覧などで確認できます。
約定するタイミングや価格は、利用する証券会社のミニ株サービスや注文した時間帯によって異なります。
例えば、SBI証券のS株なら前場や後場の始値・終値、楽天証券のかぶミニ®のリアルタイム取引なら注文が市場で成立した時点、といった具合です。
初めて株を買うときは、少し緊張するかもしれません。
しかし、実際に1株でも保有してみることで、その会社や関連するニュース、経済全体の動きに対する関心が高まるはずです。
この小さな一歩が、あなたの投資家としての大きな成長につながるかもしれません。
「ミニ株 儲かる?」という疑問への答えも、この実践を通じてより深く理解できるようになるでしょう。



7. ミニ株で儲けるためによくある質問 (Q&A)
ミニ株投資について、初心者が抱きやすい疑問や不安をQ&A形式で解消します。「ミニ株はいくらから?」「配当金はもらえるの?」といった基本的な質問から、投資信託との違い、税金のことまで、分かりやすくお答えします。これを読めば、ミニ株で儲かる?という疑問への理解も一層深まるでしょう。
ミニ株投資を始めようとするとき、いろいろな疑問が浮かんでくるのは当然のことです。
ここでは、特に初心者の方がよく感じる質問とその答えをまとめました。
これらのQ&Aを読んで、ミニ株投資への不安を解消し、安心してスタートラインに立ちましょう。
7.1 Q1. ミニ株はいくらから始められますか?
(1) なぜ少額から始められるの?
ミニ株(単元未満株)は、通常の株式取引が100株単位(1単元)で行われるのに対し、1株から購入できる制度です。
株価は銘柄によって大きく異なり、安いものでは1株数百円のものからあります。
例えば、ある会社の株価が1株500円だとすれば、ミニ株なら500円(別途手数料がかかる場合はその分も必要)あればその会社の株主になれるのです。
(2) 具体的な金額のイメージ
もし株価が300円のA社の株を買うなら、必要な資金は300円です。
株価が2,000円のB社の株なら2,000円で1株買えます。
このように、ご自身の予算に合わせて、無理のない範囲で投資をスタートできるのがミニ株の大きな魅力です。
(3) 手数料も考慮しよう
証券会社によっては、ミニ株の買付手数料が無料のところもあります(例:SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)。
手数料が無料であれば、本当に株価そのものの金額だけで投資を始められます。
この手軽さが、投資のハードルをぐっと下げてくれています。



7.2 Q2. ミニ株でも配当金は必ずもらえますか?
(1) 配当金とは?
配当金とは、会社が得た利益の一部を、株主に対して分配するお金のことです。
すべての会社が配当金を出すわけではありません。
成長途中の会社などでは、利益を事業拡大のための再投資に回し、配当金を出さない(無配)という方針をとることもあります。
(2) ミニ株でも配当金はもらえる?
はい、ミニ株(単元未満株)であっても、その会社の株主であることに変わりはありません。
そのため、配当金を出す方針の会社であれば、たとえ1株しか持っていなくても、保有している株数に応じた配当金を受け取ることができます。
例えば、1株あたり年間10円の配当金を出す会社の株を10株持っていれば、年間で100円(税金が引かれる前の金額)の配当金が期待できます。
(3) 配当金をもらうための条件
配当金をもらうためには、「権利確定日」という特定の日に、その会社の株主名簿に名前が載っている必要があります。
権利確定日は会社によって異なりますが、多くは決算月の末日や中間決算月の末日です。
この日までに株を購入し、保有し続ける必要があります。
(4) 注意点
会社の業績によっては、これまで配当金を出していた会社でも、配当金の額が減ったり(減配)、なくなったり(無配)することもあります。
配当金は、投資の楽しみの一つですが、確実にもらえるものではないという点は理解しておきましょう。
それでも、少額の投資からでも配当金という形で定期的な収入を得られる可能性があるのは、ミニ株の魅力の一つと言えるでしょう。



7.3 Q3. ミニ株と投資信託はどちらが儲かりますか?
ミニ株と投資信託は、どちらも少額から始められる投資として初心者の方に人気がありますが、その性質はかなり違います。
どちらがご自身に合っているか、それぞれの特徴を理解して判断しましょう。
(1) ミニ株の特徴
- 投資対象: 自分で投資したい個別の会社を選んで、その会社の株を直接購入します。
- リターン: 選んだ会社の株価が大きく上昇すれば、大きな利益(キャピタルゲイン)が期待できます。また、会社によっては配当金(インカムゲイン)も得られます。
- リスク: 投資した会社の業績が悪化したり、不祥事が起きたりすると、株価が大きく下落し、損失を被る可能性があります。特定の会社に集中投資することになるため、その会社固有のリスクを直接負うことになります。
- 「ミニ株 儲かる?」という点では: 銘柄選びの知識や分析力、そしてある程度の運も影響します。当たれば大きいですが、外れる可能性も十分にあります。
(2) 投資信託の特徴
- 投資対象: 投資の専門家(ファンドマネージャー)が、多くの投資家から集めた資金を元に、国内外のさまざまな株式や債券、不動産(REIT)などに分散して投資・運用してくれる金融商品です。
- リターン: 一般的に、個別株ほどの大きなリターンは狙いにくいですが、市場全体の成長に合わせて、中長期的に安定したリターンを目指すものが多いです。運用成果に応じて分配金が出るタイプもあります。
- リスク: 多くの銘柄や資産に分散投資されているため、特定の会社が倒産したとしても、投資信託全体の価値がゼロになるようなリスクは低く抑えられています。ただし、市場全体が下落するような局面では、投資信託の価格も下落します。
- 手数料: 購入時の手数料(販売手数料)がかかるものとかからないもの(ノーロード)があります。また、保有している間は、運用管理費用として「信託報酬」という手数料が毎日、投資信託の資産から差し引かれます。
(3) どちらを選ぶべきか
- ミニ株が向いている人:
- 特定の会社を応援したい、その会社の成長に期待したいという気持ちがある人。
- 自分で銘柄を選び、株価の値動きを追いかけることに興味がある人。
- 個別株の大きな値上がり益を積極的に狙いたい人(リスクも理解した上で)。
- 投資信託が向いている人:
- どの会社の株を選べば良いか分からない、銘柄選びに時間をかけられない人。
- 投資の専門家におまかせで運用したい人。
- リスクをできるだけ抑えて、コツコツと安定的に資産形成を目指したい人。
どちらか一方を選ぶだけでなく、ミニ株と投資信託を組み合わせて、ご自身の投資ポートフォリオ(資産の組み合わせ)を作るのも賢い方法です。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の投資目的やリスク許容度に合わせて選びましょう。



7.4 Q4. ミニ株で利益が出たら確定申告は必要ですか?
株の取引で利益が出ると、その利益に対して税金がかかります。
確定申告は、1年間の所得とそれに対する税金を計算し、国に申告・納税する手続きのことです。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、便利な制度があるので安心してください。
(1) 株の利益にかかる税金
株の売買で得た利益(譲渡益)や、受け取った配当金には、合計で20.315%の税金がかかります。
内訳は、所得税が15.315%(復興特別所得税を含む)、住民税が5%です。
(2) 確定申告が原則不要になるケース
ミニ株の利益について、確定申告が原則として不要になる主なケースは以下の通りです。
- 「特定口座(源泉徴収あり)」を利用している場合:証券口座を開設する際に「特定口座(源泉徴収あり)」を選んでおけば、証券会社が利益から税金を自動的に計算し、源泉徴収(天引き)して代わりに国に納めてくれます。そのため、原則として自分で確定申告をする必要がありません。多くの投資初心者の方は、この口座を選んでいます。
- 「NISA口座(つみたて投資枠・成長投資枠)」を利用している場合:NISA口座は、一定の投資額までであれば、その範囲内で得られた利益(売却益や配当金など)が非課税になる制度です。NISA口座内での取引で得た利益については、税金がかからないため、確定申告も不要です。
- 給与所得者で、年間の給与所得・退職所得以外の所得(ミニ株の利益など)の合計が20万円以下の場合:会社員などで給与をもらっている方が、「特定口座(源泉徴収なし)」や「一般口座」でミニ株取引をしていて、その年間の利益が他の副収入(もしあれば)と合わせて20万円以下であれば、所得税の確定申告は不要となる場合があります。ただし、この場合でも住民税の申告は別途必要になることがあるので注意が必要です。
(3) 初心者へのおすすめ
投資初心者の方は、証券口座を開設する際に「特定口座(源泉徴収あり)」を選択することをおすすめします。
税金に関する複雑な計算や手続きを証券会社に任せられるので、安心して投資に集中できます。
また、NISA口座も非課税のメリットが非常に大きいので、積極的に活用を検討しましょう。
税金のことは難しく感じるかもしれませんが、これらの制度をうまく利用すれば、心配することはほとんどありません。



8. まとめ ミニ株は儲かる可能性あり!リスクを理解して賢く始めよう
この記事では、ミニ株の魅力や注意点、おすすめの証券会社、始め方のステップ、そしてよくある質問について詳しく解説してきました。「ミニ株で儲かる?」という疑問に対し、少額からでも利益を狙える可能性があること、しかしそのためにはリスクの理解と賢い戦略が不可欠であることをお伝えしました。この情報が、あなたの投資への第一歩を後押しし、豊かな未来を築くための一助となれば幸いです。
この記事では、「ミニ株は儲かる?」という疑問を持つ株式投資初心者の方に向けて、ミニ株の基本的な知識から、メリット・デメリット、具体的な始め方、そしておすすめの証券会社まで、幅広く解説してきました。
ミニ株は、数百円からという非常に少額から投資を始められる手軽さが最大の魅力です。
憧れの有名企業や、将来性のある成長企業の株主に、1株からなることができます。
そして、株価が購入時よりも上昇したタイミングで売却すれば値上がり益(キャピタルゲイン)が得られますし、企業によっては保有しているだけで配当金(インカムゲイン)を受け取ることもできます。
これらの点から、「ミニ株 儲かる?」という問いに対しては、やり方次第で十分に利益を出すことは可能と言えるでしょう。
しかし、どんな投資にもリスクはつきものです。
ミニ株投資も例外ではありません。
証券会社によっては手数料が割高になる場合があったり、リアルタイムでの売買ができなかったりといった制約もあります。
そして最も重要なのは、投資した会社の株価が下落すれば、元本割れ(投資したお金が減ってしまうこと)のリスクがあるということです。
また、単元未満株の場合は株主総会での議決権がなかったり、株主優待が受けられないケースが多いという点も理解しておく必要があります。
ミニ株で利益を目指すためには、これらのリスクや注意点をしっかりと理解した上で、賢く投資を始めることが大切です。
- 無理のない範囲で: まずは生活に影響のない余剰資金で、少額からスタートしましょう。
- 長期的な視点で: 短期的な株価の変動に一喜一憂せず、長期的な視点でコツコツと資産を育てることを目指しましょう。
- 分散投資を心がける: 一つの銘柄に集中投資するのではなく、複数の銘柄に分散して投資することで、リスクを抑えることができます。ミニ株なら少額で多くの銘柄に投資しやすいです。
- 学び続ける: 投資を始めると、経済や社会のニュースがより身近に感じられるようになります。常に新しい情報を学び、知識を深めていく姿勢が、より良い投資判断につながります。
ミニ株は、株式投資の第一歩として、また長期的な資産形成の手段として、非常に有効なツールです。
この記事で紹介した証券会社選びのポイントや投資のコツを参考に、まずはご自身に合った証券会社で口座を開設し、小さな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
その一歩が、将来の大きな資産へと繋がるかもしれません。
リスクをきちんと管理しながら、コツコツと資産を育てる楽しさを、ぜひミニ株投資で体験してください。
そして、ミニ株投資を通じて、経済や社会の動きに関心を持つことは、お金の面だけでなく、あなたの知識や視野を広げる素晴らしい経験にもなるでしょう。
楽しみながら学び、賢く資産を増やしていく。
そんな豊かな投資ライフを応援しています。
本記事の注意事項(免責事項)
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘を意図したものではありません。本記事に記載されている情報については、正確性、完全性、有用性を確保するために努力しておりますが、その保証は致しかねます。投資判断はご自身の責任で行ってください。本記事の内容を利用して生じたいかなる損害についても、当サイトおよび著者は一切の責任を負いかねます。詳しくは免責事項ページをご確認ください。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
【登場人物】



SBI証券 👍おすすめポイント!
SBI証券の「S株」は、売買手数料が無料!
スプレッド(取引コスト)なし!
○手数料無料のSBI証券がおすすめ。
○口座開設は無料!
\ SBI証券で投資を始めよう! /

SBI証券 👍おすすめポイント!
SBI証券の「S株」は、売買手数料が無料!
スプレッド(取引コスト)なし!
○手数料無料のSBI証券がおすすめ。
○口座開設は無料!
\ SBI証券で投資を始めよう! /

【関連記事】
ミニ株(単元未満株)の基本
ミニ株のおすすめ証券会社
ミニ株の銘柄
ミニ株の利益・節税
ミニ株の売買戦略
ミニ株の応用
- ミニ株で賢く資産形成!
- ミニ株とふるさと納税の関係は?
- IPOは単元未満株で買えるか?
- 未成年でもミニ株取引は可能か?
ミニ株のトラブル・リスク
- ミニ株でできないこと
- ミニ株はやめたほうがいい?
- ミニ株の銘柄選びが難しい?
- ミニ株が買えない・売れない原因は?
勉強・本・セミナー
- 初心者向きの株式投資の本
- 動画
ツール・アプリ
- ツールの選び方
- 勝率をUPするおすすめツール