1. ミニ株で高配当銘柄を狙う前に知るべき基礎
ミニ株(単元未満株)とは何か、そして高配当株の魅力とリスク、これらを組み合わせたときの利点と注意点を分かりやすく解説します。少額から始められる配当生活の第一歩を踏み出すための基本を学びましょう。
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1.1 単元未満株とは?少額投資の仕組み
株式投資を始めるには、まとまったお金が必要だと思っていませんか。
実は「単元未満株」という仕組みを利用すると、数百円からでも有名な会社の株主になれるのです。
ここでは、その単元未満株、いわゆるミニ株の基本的な仕組みと、なぜ少額から投資できるのかを説明します。
株式の取引は、ふつう単元株といって、100株を一つの単位として行われます。
これに対して、単元未満株とは、この1単元である100株に満たない数の株、例えば1株から99株までのことを言います。
この記事では、「ミニ株」と「単元未満株」は同じものとして説明していきます。
単元未満株の一番の魅力は、1株から株を買えることです。
そのため、とても少ない金額から株式投資をスタートできます。
例えば、一つの株が数万円するような人気の会社の株でも、1株だけなら数千円から数万円で手に入れることが可能です。
これによって、株式投資を始めるためのハードルがぐっと低くなります。
単元未満株の取引は、証券会社が用意している特別なサービスを通じて行います。
「S株(エス株)」や「かぶミニ」、「ワン株」や「プチ株」など、証券会社によって呼び方が違うこともあります。



1.2 高配当株の魅力と主なリスク
株を持つ楽しみの一つに、「配当金」をもらうことがあります。
特に「高配当株」は、株価に対してたくさんの配当金が期待できるため、人気があります。
でも、良いことばかりではありません。高配当株の魅力と、知っておくべきリスクについて見ていきましょう。
高配当株とは、持っている株の値段(株価)に対して、会社から支払われる配当金の割合(これを配当利回りと言います)が高い会社の株のことです。
会社のもうけが安定している企業ほど、続けて配当金を出すことが多いです。
高配当株には、いくつかの魅力があります。
- 定期的にお金がもらえる 株を持っているだけで、定期的にお金、つまり配当金がもらえる可能性があります。日本の会社だと年に2回、アメリカの会社だと年に4回もらえることが多いです。
- 手間があまりかからない 一度株を買って持っていれば良いので、お世話にあまり手間がかかりません。毎日忙しい人にも取り組みやすいでしょう。
- 株価が下がった時の心の支えに もし株価が下がってしまっても、配当金があれば、その分が損失を少し和らげてくれることもあります。
一方で、高配当株には注意したい点もあります。
- 配当金が減ったり、もらえなくなる恐れ 会社のもうけが悪くなると、配当金が減らされる(これを減配と言います)ことや、まったく支払われなくなる(これを無配と言います)恐れがあります。配当金は、将来も必ずもらえると約束されたものではありません。
- 株価が大きく下がる恐れ もし会社が「配当金を減らします」と発表すると、株価が大きく下がることがあります。高い配当を期待して株を買っていた人たちが、売ってしまうことがあるためです。
- 株価自体の大きな値上がりは期待しにくい 高配当株を出している会社は、すでに大きく成長した大人の会社が多いです。そのため、株価自体がこれから急に何倍にもなるような大きな値上がり益(これをキャピタルゲインと言います)は、あまり期待できない傾向があります。



1.3 ミニ株×高配当のメリット・デメリット
少ないお金で始められる「ミニ株」と、たくさんの配当金が期待できる「高配当株」。
この二つを組み合わせると、どんな良いことがあるのでしょうか。
また、どんな点に気をつければ良いのでしょうか。ミニ株で高配当株に投資するメリットとデメリットを整理してみましょう。
ミニ株で高配当株に投資することには、初心者にとって嬉しい利点がたくさんあります。
- 少ないお金で配当生活を体験できる 数百円や数千円といった少ないお金で、高い配当を出している会社の株主になることができます。そして実際に配当金を受け取る体験は、投資を続ける上で大きな励みになるでしょう。
- 分散投資がしやすい 少ない金額でたくさんの種類の会社の株に投資できるため、もし一つの会社の株価が下がっても、他の会社の株でカバーできるなど、リスクを分けること(分散投資)が簡単にできます。例えば、10万円あれば、1万円ずつ10社の高配当株に投資することも夢ではありません。
- お試し買いにぴったり 「この会社の株、気になるけど、いきなり大きな金額を出すのは不安だな」という時でも安心です。まず1株だけ買ってみて、株価の動きや配当金の状況をじっくり観察する「お試し買い」ができます。
- 複利の効果を活かしやすい もらった配当金で、また同じ会社の株を買い増す「再投資」も、ミニ株なら少ない金額から行えます。雪だるま式にお金が増えていく「複利の効果」を狙いやすくなります。
良いことばかりに見えますが、いくつか気をつけておきたい点もあります。
- 1株あたりの配当金は少ない 当然ですが、投資する金額が少ないので、一回にもらえる配当金の絶対額は小さくなります。お小遣い程度と考えると良いでしょう。
- 売買の自由度が低いことがある 多くの証券会社のミニ株取引では、株価を見ながらリアルタイムで売買することができず、注文できる時間や実際に売買が成立するタイミングが限られていることがあります。ただし、楽天証券の「かぶミニ」のように、リアルタイムで取引できるサービスも出てきています。
- 手数料が割高になる場合も 証券会社や取引する金額によっては、通常の100株単位の取引(単元株取引)と比べて、手数料の割合が高くなってしまうことがあります。しかし、SBI証券の「S株」のように売買手数料が無料のサービスも選べます。
ミニ株 高配当銘柄への投資は、特に初心者の方が株式投資の魅力と基本を学ぶのに適した方法と言えるでしょう。
少ない資金で実際の配当金を受け取る経験は、資産形成への関心を高めるきっかけになります。
ただし、手数料や取引の制約については、利用する証券会社の情報をよく確認することが大切です。



2. 高配当ミニ株を見極める3つの核心指標
魅力的な高配当ミニ株を見つけるためには、いくつかの数字をチェックすることが大切です。ここでは、特に重要な「配当利回り」「配当性向・フリーキャッシュフロー」「連続増配年数」という3つの指標について、初心者にも分かりやすく解説します。
2.1 配当利回りを安全圏で読むコツ
高配当株を選ぶとき、まず目にするのが「配当利回り」という数字です。
この数字が高いほど、たくさんの配当金がもらえそうに見えますが、実は注意点もあります。
安全に配当利回りを読み解くためのコツを一緒に学んでいきましょう。
配当利回りとは、あなたが買った株の値段(株価)に対して、1年間でどれくらいの配当金がもらえるのか、その割合を示したものです。
計算は簡単で、1株あたりの年間配当金額 ÷ 現在の株価 × 100 (%)
で求めることができます。
例えば、株価が1,000円の株があって、年間の配当金が50円だとすると、配当利回りは5%(50円 ÷ 1,000円 × 100)となります。
一般的に、配当利回りの目安としては4%以上あると、投資する魅力が高いと言われています。
もちろん、これはあくまで一つの目安です。
高ければ高いほど良い、というわけではない点を覚えておいてください。
配当利回りを見るときには、いくつか気をつけるべきポイントがあります。
- 高すぎる利回りには注意信号 あまりにも配当利回りが高すぎる場合、例えば10%を超えているような銘柄は、何か理由があるかもしれません。株価が大きく下がっていたり、特別な事情があったりすることが考えられます。会社の業績が悪いのにも関わらず、無理して高い配当を出している可能性も否定できません。
- 一時的なものじゃないか確認しよう 会社が特別な記念やお祝い事で、一時的にたくさんの配当を出すことがあります(記念配当や特別配当と言います)。このような場合、その年だけ配当利回りが高くなり、次の年からは元の配当額に戻って利回りが下がることがあります。
- 会社のもうけと関係しているか見よう 配当金は、会社が事業で得た利益から支払われます。安定して利益を上げている会社の配当利回りなのかどうか、確認することが大切です。
- 株価とのバランスを見よう 配当金の額が同じでも、株価が下がれば配当利回りは上がります。逆に、株価が上がれば配当利回りは下がります。配当利回りは常に変動するものだと理解しておきましょう。
配当利回りは便利な指標ですが、それだけで投資を決めるのは危険です。
なぜその利回りになっているのか、背景を考えることが大切です。



2.2 配当性向・フリーCFで安定性を判断
高い配当利回りを見つけても、「その配当金、将来もずーっともらえるのかな?」と気になりますよね。
企業が無理なく配当を支払い続けられるか、その「安定性」を見るためには、「配当性向」と「フリーキャッシュフロー」という二つの指標が役立ちます。
これらの数字から、企業が健全に配当を出しているかを確認する方法を学びましょう。
配当性向とは、会社が一年間で稼いだ利益(これを当期純利益と言います)のうち、どれくらいの割合を株主への配当金として支払っているかを示す数字です。
計算式は、配当金支払総額 ÷ 当期純利益 × 100 (%)
または 1株あたり配当金 ÷ 1株あたり純利益 (EPS) × 100 (%)
で求められます。
一般的には、30%から60%くらいが適切とされています。
もし配当性向がとても高い、例えば80%を超えていたり100%を超えていたりすると、会社が稼いだ利益のほとんどを配当金に使ってしまっていることになります。
これは、将来会社が成長するための投資や、何かあったときのための貯えが少なくなっている可能性があり、少し無理をしているサインかもしれません。
逆に、配当性向が低すぎる場合は、株主にもっと利益を分けてくれても良いのに、と感じることもあります。
特に、会社が赤字なのに配当金を出している場合(このとき配当性向はマイナスになったり計算できなかったりします)は、注意が必要です。
フリーキャッシュフロー(略してフリーCFとも言います)とは、会社が事業で稼いだお金から、事業を続けていくためや成長するために必要なお金(例えば新しい機械を買ったりするお金=設備投資など)を差し引いた後、会社が自由に使える残りのお金のことです。
配当金は、この自由に使えるフリーキャッシュフローから支払われるのが、会社にとって一番健康的な状態です。
フリーキャッシュフローが安定してプラスで、かつ会社が支払う配当金の総額よりも多ければ、その会社には配当金を支払う余裕が十分にあると考えられます。
もしフリーキャッシュフローがマイナスだったり、配当金の総額よりも少なかったりする状態が続いている場合は、会社が借金をして配当金を出している可能性もあるため、注意深く見る必要があります。
これらの指標は、配当の持続可能性を判断する上でとても参考になります。



2.3 連続増配年数で将来性を測る
過去に安定して配当を出している会社も魅力的ですが、さらに「毎年、配当金を増やし続けている」会社は、将来も安定して、そしてより多くの配当を出してくれる可能性が高いと考えられます。
その素晴らしい実績を示すのが「連続増配年数」です。
この数字から、企業の将来性や株主を大切にする姿勢を見てみましょう。
連続増配とは、企業が毎年、配当金の金額を減らすことなく、さらに増やし続けることを言います。
単に「配当金を減らさない(配当維持)」だけでなく、「配当金を増やす(増配)」ことを続けている状態を指します。
企業が何年も連続して配当金を増やし続けているということは、いくつかの大切なことを教えてくれます。
- 会社のもうけが安定して成長している証 長い間、配当金を増やし続けられるのは、それだけ会社が安定して事業を成長させ、利益を出し続けている証拠と言えます。
- 株主を大切にする会社の姿勢 経営者が、会社の利益を株主にしっかりと還元しようと考えている、積極的な姿勢の表れとも見ることができます。
- 将来もらえる配当利回りが上がる期待 もし増配が続けば、あなたが最初に株を買った時の金額に対する配当利回り(これを英語でYield on Cost、略してYOCと言ったりします)が、年々上がっていくことが期待できます。 例えば、1株1,000円で株を買い、最初の年の配当金が30円(この時の配当利回りは3%)だったとします。もし5年後に配当金が50円に増えていたら、あなたが最初に投資した1,000円に対する配当利回りは5%に上昇するのです。
連続増配年数は、企業のウェブサイトにあるIR(投資家向け情報)のページや、株の情報を集めたウェブサイトなどで調べることができます。
アメリカには「配当貴族指数」といって、特に長い期間、連続で増配している優良企業を集めた株価指数もあります。
ただし、いくつか注意しておきたい点もあります。
過去の実績が、将来も必ず同じように続くとは限りません。
どんなに良い会社でも、経済の状況が変わったり、会社の経営環境が変わったりすることで、増配が止まってしまったり、残念ながら配当金が減ってしまったりする可能性はゼロではありません。
また、連続増配している会社は人気があるため、株価が少し割高になっている場合もあります。



3. 2025年版おすすめ高配当ミニ株ランキング TOP10
実際にどのような銘柄が高配当でミニ株で買いやすいのか、気になりますよね。ここでは、2025年注目の国内高配当ミニ株と、米国株の優良高配当株(ブルーチップ)、さらに少額で分散投資ができるETFやJ-REITについて紹介します。
3.1 国内高配当ミニ株ベスト5
日本の企業の中にも、魅力的な配当を出している会社がたくさんあります。
ここでは、ミニ株で比較的購入しやすく、2025年時点で配当利回りも期待できる国内銘柄を5つピックアップして紹介します。
選定基準は、配当利回り、事業の安定性、ミニ株での買いやすさなどを総合的に考慮しています。
ただし、株価や配当利回りは常に変動しますので、最新の情報はご自身で必ずご確認ください。
また、ここで紹介する企業はあくまで参考例であり、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。
(1) 三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306)
主な事業: 日本最大の金融グループです。銀行、信託、証券、クレジットカード、リースなど、幅広い金融サービスを提供しています。私たちの生活にも身近な銀行ですね。
予想配当利回り (2026年3月期予想): 約3.55%~3.60%(2025年5月時点のデータに基づく)。
注目ポイント: 日本を代表するメガバンクの一つで、安定した収益基盤が魅力です。長年にわたり安定的に配当を出している実績があります。
(2) 日本郵船 (9101)
主な事業: 海運業で国内最大手の会社です。コンテナ船や、鉄鉱石・石炭・自動車・液化天然ガス(LNG)などを運ぶ不定期船による国際的な海上輸送を主力に、物流サービスや客船事業なども手がけています。
予想配当利回り (2026年3月期予想): 約4.48%~4.51%(2025年5月時点のデータに基づく)。
注目ポイント: 世界経済の動きに業績が左右されますが、日本の貿易を支える非常に重要な役割を担う企業です。株主への利益還元にも積極的な姿勢を見せています。
(3) 商船三井 (9104)
主な事業: こちらも日本の大手海運会社の一つです。鉄鉱石や石炭などを運ぶドライバルク船、原油やLNGを運ぶエネルギー輸送船、自動車やコンテナを運ぶ製品輸送船など、幅広い分野で海上輸送サービスを提供しています。海洋事業やフェリー事業も展開しています。
予想配当利回り (2026年3月期予想): 約2.98%~2.99%(2025年5月時点のデータに基づく)。
注目ポイント: 日本郵船と並ぶ大手海運会社で、世界中で事業を展開しています。海運市況によって業績が変動しやすい特徴がありますが、高い配当利回りが魅力となる時期もあります。
(4) JFEホールディングス (5411)
主な事業: 日本の大手鉄鋼メーカーです。グループの中核であるJFEスチールを中心に、プラント建設や環境・エネルギー分野のエンジニアリング事業、鉄鋼製品などを扱う商社事業も行っています。
予想配当利回り (2026年3月期予想): 約4.72%~4.86%(2025年5月時点のデータに基づく)。
注目ポイント: 自動車や建設、造船など、さまざまな産業に不可欠な鉄鋼製品を供給しています。景気の動向に左右されますが、日本のものづくりを支える基幹産業の一つです。
(5) 日本たばこ産業 (JT) (2914)
主な事業: たばこ事業を中核としながら、医薬品の研究開発や、「テーブルマーク」ブランドで知られる冷凍うどんなどの加工食品事業も展開しているグローバル企業です。
予想配当利回り (2025年12月期予想): 約4.36%~4.40%(2025年5月時点のデータに基づく)。
注目ポイント: 国内のたばこ市場では圧倒的なシェアを誇ります。海外のたばこ事業も収益の大きな柱となっており、安定したキャッシュフローと株主への高い還元意識が特徴です。
これらの企業は、それぞれの業界で重要な地位を占めており、事業内容も比較的理解しやすいものが多いです。
ミニ株を利用すれば、このような大手企業の株主にも少額からなることができます。
国内高配当ミニ株ベスト5 (2025年注目)
企業名 (証券コード) | 主な事業 | 予想配当利回り (2025/2026年) | 注目ポイント |
三菱UFJフィナンシャル・グループ (8306) | 総合金融サービス(銀行、信託、証券など) | 約3.55%~3.60% | 国内最大の金融グループ、安定収益基盤 |
日本郵船 (9101) | 国際海上運送業(コンテナ、不定期船)、物流、客船など | 約4.48%~4.51% | 国内海運最大手、株主還元に積極的 |
商船三井 (9104) | 総合海運業(ドライバルク、エネルギー輸送、製品輸送など) | 約2.98%~2.99% | 大手海運会社、グローバル展開 |
JFEホールディングス (5411) | 鉄鋼事業、エンジニアリング事業、商社事業 | 約4.72%~4.86% | 大手鉄鋼メーカー、日本の基幹産業 |
日本たばこ産業 (JT) (2914) | たばこ事業、医薬事業、加工食品事業 | 約4.36%~4.40% | 高い株主還元意識、安定キャッシュフロー |
※上記は2025年5月時点の情報を基にした一例であり、株価・配当利回りは変動します。投資判断はご自身の責任において、最新情報をご確認の上で行ってください。



3.2 米国株で配当が魅力のブルーチップ5選
アメリカには、長い期間にわたって安定的に高い配当を出し続けている、とても優良な企業がたくさんあります。
これらの企業のことを「ブルーチップ」と呼んだりします。
日本の証券会社を通じて、これらのアメリカの会社の株も、ミニ株のように1株から買うことができます。
ここでは、配当が魅力的なアメリカのブルーチップ企業を5つ紹介します。
ただし、株価や配当利回りは常に変わりますし、日本円で考えると為替レートの影響も受けますので、最新の情報はご自身で必ず確認してください。
また、ここで紹介する企業はあくまで参考例であり、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。
(1) AT&T (T)
主な事業: アメリカの大きな通信会社の一つです。携帯電話サービスやインターネット接続サービス、企業向けの通信サービスなどを提供しています。
直近配当利回り: 約4.05%~6.06%(データ取得時期や計算方法により変動。例えば、2025年4月の権利落ち日の配当に基づくと約4.19%)。
注目ポイント: アメリカの人々の生活に欠かせない通信サービスを提供しています。高い配当利回りで知られていますが、会社の事業内容が変わったりすることもあるので、株価や配当の方針には注意が必要です。
(2) ベライゾン・コミュニケーションズ (VZ)
主な事業: AT&Tと並ぶ、アメリカのもう一つの大きな通信会社です。アメリカ全土で携帯電話などのワイヤレスサービスや、光ファイバーを使った「Fios」というブランドのインターネットサービスなどを提供しています。
直近配当利回り: 約6.26%~6.32%(データ取得時期や計算方法により変動。例えば、2025年4月の権利落ち日の配当に基づくと約6.32%)。
注目ポイント: こちらもアメリカの主要な通信会社で、たくさんの顧客がいます。新しい通信技術である5G関連の投資にも力を入れています。
(3) エクソンモービル (XOM)
主な事業: 世界で最も大きなエネルギー会社の一つです。石油や天然ガスを見つけて掘り出す仕事(上流部門)から、それらをガソリンや化学製品にして売る仕事(下流部門)まで、すべてを一貫して行っています。
直近配当利回り: 約3.65%~3.85%(データ取得時期や計算方法により変動。例えば、2025年5月の権利落ち日の配当に基づくと約3.65%)。
注目ポイント: 国際的な石油大手企業(スーパーメジャー)の一つです。長い間、株主への配当を大切にする経営で知られています。原油の値段の動きが会社の業績に影響します。
(4) シェブロン (CVX)
主な事業: エクソンモービルと同じく、国際的な石油大手企業です。世界中で石油や天然ガスの調査、生産、精製、販売、輸送を行っている総合エネルギー会社です。
直近配当利回り: 約4.88%~5.06%(データ取得時期や計算方法により変動。例えば、2025年5月の権利落ち日の配当実績を年率換算すると約5.06%)。
注目ポイント: こちらもエネルギー業界の巨大企業で、会社の財務状況が比較的安定しており、株主への利益還元に積極的です。
(5) 3M (MMM)
主な事業: さまざまな製品を作っている化学・電気素材メーカーです。「ポスト・イット」や「スコッチテープ」のような、私たちが普段使う文房具から、工場で使われる材料、医療用の製品、スマートフォンの部品材料まで、非常に幅広い分野の製品を製造・販売しています。
直近配当利回り: 約1.89%~1.94%(データ取得時期や計算方法により変動。例えば、2025年2月の権利落ち日で1株あたり0.73米ドルの配当実績があり、これを年率換算し株価で割ると利回りが出ますが、株価や今後の配当額により変動します)。
注目ポイント: 多くの異なる事業を手がけているため、経営が安定しているとされてきました。「配当王」と呼ばれるほど長く配当を増やし続けていましたが、ここ最近はいくつかの問題もあり株価はあまり元気がなく、配当の方針にも変化がありました。以前より配当利回りは下がっていますが、依然として世界的に有名な優良企業の一つです。
これらの米国株は、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券などの日本の主要ネット証券で1株から購入できる場合が多いです。
moomoo証券のように、1株未満のさらに細かい単位(端株)で米国株を取引できるサービスも登場しています。
配当が魅力の米国ブルーチップ5選 (2025年注目)
企業名 (ティッカー) | 主な事業 | 直近配当利回り | 注目ポイント |
AT&T (T) | 大手通信サービス(携帯電話、ブロードバンドなど) | 約4.05%~6.06% | 米国の生活インフラ、高配当で知られる |
ベライゾン・コミュニケーションズ (VZ) | 大手通信サービス(ワイヤレス、光ファイバー「Fios」など) | 約6.26%~6.32% | 米国主要通信キャリア、5G関連投資に積極 |
エクソンモービル (XOM) | 総合エネルギー(石油・天然ガスの探査・生産・精製・販売) | 約3.65%~3.85% | 国際石油資本、長年の配当重視経営 |
シェブロン (CVX) | 総合エネルギー(石油・天然ガスの探査・生産・精製・販売) | 約4.88%~5.06% | 国際石油資本、財務安定性、株主還元に積極 |
3M (MMM) | 化学・電気素材(消費者向け製品、工業用部材、ヘルスケアなど多岐にわたる) | 約1.89%~1.94% | 多角経営の優良企業、かつての「配当王」 |
※上記は2025年5月時点の情報を基にした一例であり、株価・配当利回りは変動します。また、為替レートの影響も受けます。投資判断はご自身の責任において、最新情報をご確認の上で行ってください。



3.3 高配当ETF・J-REITをミニ株感覚で活用する方法
「個別の会社の株を選ぶのは、ちょっと難しそうだな…」
「もっと手軽に、たくさんの会社にまとめて投資(分散投資)したいな」
そんな初心者の方もいるかもしれませんね。
そういう方には、ETF(上場投資信託) や J-REIT(ジェイリート、日本の不動産投資信託) がおすすめです。
これらも、証券会社によってはミニ株のように少ないお金から買うことができて、分配金という形で配当金に似た収益が期待できます。
まず、ETFについて説明します。
ETFは、日経平均株価やTOPIX、アメリカのS&P500といった特定の株価指数と同じような値動きをすることを目指して運用される投資信タックの一種です。
そして、普通の株と同じように証券取引所で簡単に売買できます。
その中でも高配当ETFとは、特に配当利回りが高い会社の株をたくさん集めて、それにまとめて投資するETFのことです。
高配当ETFの大きなメリットは、一つのETFを買うだけで、たくさんの高配当株に自動的に分散投資ができる手軽さです。
どの株を組み入れるか、どの株を外すかといった銘柄の入れ替えも、ETFを運用している会社が定期的に行ってくれます。
ETFを持っていると、決算の時に運用で得られた収益の一部が分配金として支払われます。
この分配金を、株の配当金と同じように受け取ることができます。
ETFの魅力は、分配金利回り(投資した金額に対してどれくらいの分配金がもらえるかの割合)で判断することが多いです。
例えば、日本株のETFでは、「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(銘柄コード:1489)」というものがあります。
これは、日経平均株価を構成する銘柄の中から、特に配当利回りが高い50銘柄を選んで投資するETFです。
だいたい2,300円前後から投資を始めることができ、最近の実績では分配金利回りが約3.89%ありました(2025年5月時点)。
この他にも、アメリカの高配当株にまとめて投資するETFなど、さまざまな種類があります。
次に、J-REITについてです。
J-REITは、たくさんの投資家からお金を集めて、その資金でオフィスビルやショッピングセンター、マンション、倉庫(物流施設)などの不動産を買います。
そして、それらの不動産から得られる家賃収入や、不動産を売った時の利益を、投資してくれた人たちに分配する仕組みの金融商品です。
J-REITも、株やETFと同じように証券取引所で売買できます。
J-REITのメリットは、個人ではなかなか手の出せない大きな金額の不動産への投資を、少ないお金から始めることができる点です。
また、不動産の専門家が運用してくれるので安心感があります。
比較的安定した分配金が期待できるのも魅力の一つです。
J-REITの分配金利回りは、平均すると3%台の後半から4%くらいが目安と言われていますが、もちろん銘柄によって異なります。
例えば、2025年時点で注目されているJ-REITで、比較的少額から投資できる可能性があるものとしては、以下のようなものがあります(あくまで一例です)。
- GLP投資法人 (3281): 主に物流施設(倉庫など)に投資しています。最近の実績では分配金利回りが約4.69%(ただし、一時的な利益を除いた実力ベースでは約4.4%)でした(2025年2月~5月時点)。
- ジャパン・ホテル・リート投資法人 (8985): 主にホテルに投資しています。最近の実績では分配金利回りが約6.14%~6.30%と高めでした(2025年5月時点)。
ただし、J-REITは金利の動きや不動産市場全体の状況によって価格や分配金が変動する点には注意が必要です。
多くのETFやJ-REITは、1口または数口単位で買うことができます。
1口あたりの値段が数千円から数万円のものも多く、まるでミニ株のように少ない金額から投資を始めることが可能です。
これにより、個別株だけでなく、ETFやJ-REITも活用して、より幅広い分散投資を少額から実現できます。
高配当ETF・J-REITの例 (ミニ株感覚で投資可能)
種類 | 銘柄名 (証券コード) | 特徴・投資対象 | 分配金利回り (実績) | 最低投資金額の目安 |
高配当ETF | NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信 (1489) | 日経平均構成銘柄のうち配当利回りの高い50銘柄に投資 | 約3.89% (2025年5月時点) | 2,300円前後 |
J-REIT | GLP投資法人 (3281) | 物流施設特化型リート | 約4.69% (2025年5月時点) | 13万円前後 |
J-REIT | ジャパン・ホテル・リート投資法人 (8985) | ホテル特化型リート | 約6.14% (2025年5月時点) | 7万円前後 |
※上記は2025年5月時点の情報を基にした一例であり、価格・分配金利回りは変動します。投資判断はご自身の責任において、最新情報をご確認の上で行ってください。



4. 証券会社別・高配当ミニ株の買い方ガイド
ミニ株(単元未満株)で高配当銘柄に投資するには、まず証券会社に口座を開設する必要があります。ここでは、主要なネット証券であるSBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券のミニ株サービスと、それぞれの買い方を解説します。
ミニ株(単元未満株)のサービスは、証券会社によってサービスの名前や手数料、取引のルールが少しずつ違います。
どの証券会社を選ぶかは、あなたの投資のやり方や、どんなサービスを重視するかによって変わってきます。
手数料の安さ、取引できる銘柄の多さ、注文方法の柔軟性など、自分にとって何が大切か考えながら比べてみましょう。
以下に、代表的なネット証券のミニ株サービスの特徴をまとめました。
主要ネット証券のミニ株(単元未満株)サービス比較
証券会社 | サービス名 | 取扱銘柄数(目安) | 売買手数料(買付/売却) | リアルタイム取引 | 指値注文 | 主な注文時間・約定タイミング | 特徴 |
SBI証券 | S株 | 東証上場銘柄 | 無料/無料 | 不可 | 不可 | ・前営業日14:00~当日7:00注文→当日前場始値 ・当日7:00~10:30注文→当日後場始値 ・当日10:30~14:00注文→当日終値(※最新情報を要確認) | 売買手数料が無料。NISA対応。成行注文のみ。 |
楽天証券 | かぶミニ | 寄付:約2,100銘柄 リアルタイム:約780銘柄(※変動あり) | 無料/無料 (リアルタイム取引は別途スプレッド0.22%) | 可能 | 可能 | ・リアルタイム: 9:00~11:30, 12:30~15:25(東証寄付後) ・寄付: 前営業日17:00~当日8:45注文→当日前場寄付値 | リアルタイム取引・指値注文が可能。NISA対応。楽天ポイント投資可能。 |
マネックス証券 | ワン株 | 東証・名証上場銘柄 | 買付:無料 売却:0.55%(最低52円) (NISAは売買実質無料) | 不可 | 不可 | ・当日0:00~11:30注文→当日後場始値 | 買付手数料無料。NISA口座は売却も実質無料。マネックスポイント投資可能。成行注文のみ。 |
auカブコム証券 | プチ株 | 東証・名証上場銘柄 | 0.55%(最低52円)/0.55%(最低52円) (NISA成長投資枠は無料、プレミアム積立®買付無料) | 不可 | 不可 | ・00:01~10:00注文→当日後場始値 ・10:01~23:00注文→翌営業日前場始値 ・23:01~24:00注文→翌営業日後場始値(※最新情報を要確認) | NISA口座や積立で手数料優遇あり。Pontaポイント投資可能。成行注文のみ。 |
※上記は2025年5月時点の情報を基にした概要です。手数料やスプレッド、取扱銘柄、取引時間・約定ルール等は変更される可能性があります。必ず各証券会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
※ミニ株(単元未満株)では、どの証券会社でも逆指値注文はできません。
手数料が無料でも、リアルタイムで取引できない、指値注文ができないといった制約がある場合や、リアルタイム取引が可能でもスプレッドという実質的なコストがかかる場合があります。
ご自身の投資スタイル、例えば「コストを最優先したい」「好きなタイミングで売買したい」といった希望に合わせて、最適な証券会社を選びましょう。
4.1 SBI証券「S株」での購入手順
SBI証券の単元未満株サービス「S株(エスかぶ)」は、なんといっても売買手数料が無料で利用できるのが大きな魅力です。
コストを抑えてミニ株投資を始めたい初心者の方に特に人気があります。
ここでは、S株の基本的な特徴と、実際の購入手順の一般的な流れを解説します。
- 売買手数料: 株を買うときも売るときも、手数料は無料です。これは大きなメリットですね。
- 取扱銘柄: 東京証券取引所に上場しているほとんど全ての銘柄が取引対象です。たくさんの選択肢の中から選べます。
- 注文単位: 1株から注文できます。
- 取引時間・約定タイミング: S株では、株価を見ながらリアルタイムで取引することはできません。 注文は1日に何回か締め切られ、その日の東京証券取引所が開いて最初についた値段(前場始値)、お昼休み後の最初についた値段(後場始値)、またはその日の最後についた値段(終値)で売買が成立(約定)します。 例えば、SBI証券のウェブサイトによると、午前0時から午前7時までの注文は、その日の前場の始値で約定します。午前7時から午前10時30分までの注文は、その日の後場の始値で約定。午前10時30分から午後2時までの注文は、その日の終値で約定する、といった具合です(時間区分は変更されることがあるので、必ず最新情報を確認してください)。
- 注文方法: 注文は成行注文のみです。つまり、「いくらで買いたい(売りたい)」という値段を指定する指値注文はできません。その時の市場価格で取引されます。
- NISA対応: NISA口座を使ってS株を取引することも可能です。NISA口座なら配当金や売却益が非課税になるのでお得です。
- まず、SBI証券のウェブサイトまたは取引アプリにログインします。
- 買いたい会社の名前や銘柄コード(数字4桁の番号)で株を検索します。
- 買いたい銘柄のページが見つかったら、「S株(単元未満株)買」やそれに類するボタンを選びます。
- 注文画面が開くので、何株買いたいか(株数)、どの口座で買うか(特定口座、一般口座、NISA口座など)を選びます。
- 注文内容をしっかり確認し、取引パスワードを入力して注文を確定します。
- 注文が受け付けられると、あとは約定タイミングを待つだけです。売買が成立したかどうかは、約定時間後に口座情報を確認すれば分かります。



4.2 楽天証券「かぶミニ」での購入手順
楽天証券の単元未満株サービス「かぶミニ」は、リアルタイム取引や指値注文ができる点が大きな特徴です。
株価の動きを見ながらタイミングを計って売買したい、あるいは希望する価格で取引したいというアクティブな初心者の方にも向いています。
ここでは、かぶミニの基本的な仕組みと購入手順を解説します。
- 売買手数料: 株を買うときも売るときも、手数料は無料です。
- スプレッド: 手数料は無料ですが、取引方法によって「スプレッド」という実質的なコストがかかる場合があります。
- 寄付取引(その日の取引が始まる時の値段「寄付値」で取引する方法)の場合:スプレッドはかかりません。
- リアルタイム取引(取引時間中に株価を見ながら取引する方法)の場合:売買する時の株価に対して0.22%のスプレッドがかかります。これは、買値と売値にわずかな差額が設けられているもので、実質的な取引コストとなります。
- 取扱銘柄: 楽天証券が選んだ銘柄が対象です。寄付取引とリアルタイム取引で取引できる銘柄の数が異なります(例えば、寄付取引で約2100銘柄、リアルタイム取引で約780銘柄など。最新の銘柄数は公式サイトで確認してください)。
- 注文単位: 1株から注文できます。
- 取引時間・約定タイミング:
- リアルタイム取引: 東京証券取引所の取引時間中(午前9時~午前11時30分、午後0時30分~午後3時30分)のうち、楽天証券が定める時間帯(例えば、東証で最初の値段がついた後から午後3時25分までなど)に、リアルタイムで売買が成立します。
- 寄付取引: 前の営業日の夕方5時から当日の午前8時45分までに出した注文が、当日の前場(午前中の取引)の寄付値で売買が成立します。
- 注文方法: 成行注文(いくらでも良いから買う/売る)と、指値注文(この値段で買いたい/売りたいと指定する)の両方が使えます。これは大きなメリットです。
- NISA対応: NISA口座を使ってかぶミニを取引することも可能です。
- 楽天証券の取引ツール、例えばスマートフォンアプリの「iSPEED(アイスピード)」にログインします。
- 注文メニューから「国内株式」を選び、「現物取引」の画面に進みます。
- 画面上部やメニューに「かぶミニ(単元未満)」といったタブがあるので、それを選びます。(初めて取引する際は、約款の確認と同意が必要な場合があります。)
- 買いたい会社の名前や銘柄コードで株を検索します。
- 注文画面で、取引の方法(リアルタイム取引か寄付取引か)、何株買いたいか(株数)、注文の種類(成行注文か指値注文か)、指値の場合は希望する価格、どの口座で買うかなどを入力・選択します。
- 注文内容をしっかり確認し、取引暗証番号を入力して注文を確定します。



4.3 マネックス証券「ワン株」/auカブコム証券「プチ株」の特徴
マネックス証券の「ワン株」と、auカブコム証券の「プチ株」も、1株から日本株に投資できる人気の単元未満株サービスです。
それぞれのサービスには独自の特徴がありますので、ここで簡潔に紹介します。
ご自身の投資スタイルや利用したいサービスに合わせて比較検討してみてください。
マネックス証券が提供する「ワン株」は、特に買付時の手数料が無料な点が魅力です。
- 手数料:
- 株を買うときの手数料は無料です。
- 株を売るときの手数料は、約定した金額に対して0.55%(税込)かかります。ただし、最低でも52円(税込)の手数料が必要です。
- NISA口座で取引する場合は、売買手数料が実質無料になります(売却時の手数料は一旦支払いますが、後でキャッシュバックされる形です)。
- 取扱銘柄: 東京証券取引所と名古屋証券取引所に上場している、ほぼ全ての銘柄が取引対象です。
- 取引時間・約定タイミング: 当日の午前11時30分までに出した注文が、原則としてその日の後場(午後の取引)の始値(最初についた値段)で売買が成立します。リアルタイムでの取引はできません。
- 注文方法: 注文は成行注文のみです。値段を指定する指値注文はできません。
- ポイント: 買付手数料が無料なので、少しずつ買い増していきたい場合にコストを抑えられます。NISA口座を利用すれば売却時も実質無料になるのは嬉しいですね。マネックスポイントを使って株を買うこともできます。
auカブコム証券の「プチ株」は、Pontaポイントで投資できるなど、ユニークな特徴があります。
- 手数料:
- 株を買うときも売るときも、約定した金額に対して0.55%(税込)の手数料がかかります。最低でも52円(税込)の手数料が必要です。
- NISA口座(成長投資枠)で取引する場合は、手数料が無料になります。
- また、「プレミアム積立®」というプチ株の積立サービスを利用して買う場合は、買付手数料が無料になります。
- 取扱銘柄: 東京証券取引所や名古屋証券取引所に上場している銘柄が中心です(一部対象外あり)。
- 取引時間・約定タイミング: 注文を出す時間帯によって、売買が成立するタイミングが変わります。当日の後場の始値になることもあれば、次の営業日の前場の始値や後場の始値になることもあります。リアルタイムでの取引はできません。 (例えば、0時1分から10時までの注文は当日の後場始値、10時1分から23時までの注文は翌営業日の前場始値、など。最新の時間は公式サイトで確認してください。)
- 注文方法: 注文は成行注文のみです。値段を指定する指値注文はできません。
- ポイント: Pontaポイントを使って株を買うことができます。NISA口座を利用したり、積立サービスを使ったりすると、手数料がお得になる場合があります。
どちらのサービスも、1株から気軽に始められる点は共通しています。
手数料や約定のタイミング、ポイントサービスなどを比較して、自分に合った証券会社を選びましょう。



5. 配当金を最大化するための実践ポイント
高配当ミニ株で配当金生活を目指すなら、受け取る配当金を少しでも多くしたいものです。ここでは、配当金を得るための重要な日付の確認、税金で損しないための知識、そして受け取った配当金の賢い使い方について解説します。
5.1 権利付き最終日と受渡日のチェックリスト
配当金をもらうためには、ただ株を買うだけではなく、特定の日にその株の持ち主(株主)である必要があります。
そのためにとても大切なのが、「権利付き最終日(けんりつきさいしゅうび)」と「権利確定日(けんりかくていび)」、そして株の売買が正式に完了する「受渡日(うけわたしび)」という日付です。
これらの日付の意味をしっかり理解して、楽しみにしていた配当金をもらい損ねることがないようにしましょう。
- 権利確定日 (けんりかくていび)これは、会社が「この日に株主名簿に名前が載っている人に、配当金や株主優待を出しますよ」と決める日のことです。多くの日本の会社では、3月の末日や9月の末日を決算日としていて、これらの日が権利確定日になることが多いです。
- 権利付き最終日 (けんりつきさいしゅうび)配当金をもらうためには、この日が一番重要です。 この日までに株を買って、その日の取引が終わるまで持っていれば、配当金や株主優待をもらう権利が得られます。この日は、権利確定日の2営業日前(土日祝日を除いた2日前)にあたります。例えば、権利確定日が3月31日(金曜日)だとすると、その2営業日前の3月29日(水曜日)が権利付き最終日になります(間に土日や祝日がない場合)。
- 権利落ち日 (けんりおちび)権利付き最終日の次の営業日のことです。この日に株を売ってしまっても、権利付き最終日に株を持っていれば配当金はちゃんともらえます。一般的に、権利落ち日には、配当金の分だけ株価が少し下がりやすい傾向があります。
- 受渡日 (うけわたしび)株の売買が成立(約定といいます)してから、実際に株やお金の受け渡しが行われる日のことです。日本の株の場合、通常、約定した日を含めて2営業日後になります。権利付き最終日までに株を買うというのは、その日の取引が終わるまでに注文を成立させて、権利確定日に株主名簿に名前が載るようにするためなのです。
配当金は、権利確定日からすぐに支払われるわけではありません。
通常、権利確定日から2ヶ月から3ヶ月後くらいに支払われます。
例えば、3月末が決算の会社なら、5月から6月頃にもらえることが多いです。
これは、株主総会という会社の会議で配当金の支払いが正式に決まった後に支払われるのが一般的だからです。
- 投資したい会社の権利確定日はいつか?(会社のウェブサイトや証券会社の情報で確認)
- その権利付き最終日は何月何日か?(カレンダーを見て、土日祝日を考慮して確認)
- 権利付き最終日の取引が終わるまでに、買い注文を出す!
これらの日付をしっかり押さえておけば、配当金を受け取るチャンスを逃さずに済みます。



5.2 税金・配当控除・NISAを賢く使う
せっかくもらった配当金も、税金が引かれてしまうと手元に残る金額が減ってしまいます。
でも、心配いりません。
「NISA(ニーサ)」という特別な制度を使ったり、確定申告という手続きで「配当控除」という仕組みを利用したりすることで、税金の負担を軽くできる場合があります。
賢く税金と付き合って、手取りの配当金を増やしましょう。
はい、通常、日本の会社(上場企業)の株からもらう配当金には、約20%の税金がかかります。
具体的には、所得税が15.315%(復興特別所得税0.315%を含む)と、住民税が5%です。
もしあなたが「特定口座(源泉徴収あり)」という種類の証券口座で株取引をしている場合は、配当金が支払われるときに証券会社が自動的にこの税金を計算して差し引いてくれるので、原則として自分で税金の申告(確定申告)をする必要はありません。
NISA口座という特別な口座の中で株を買って配当金をもらうと、なんとその配当金にかかる税金が非課税、つまり0円になります。
例えば、10万円の配当金をもらった場合、普通の口座だと約2万円が税金として引かれて手取りは約8万円になりますが、NISA口座なら10万円をまるまる受け取ることができるのです。これはとても大きなメリットですね。
2024年から始まった新しいNISA制度では、「成長投資枠」という枠を使って個別の会社の株に投資でき、そこから得られる配当金も非課税の対象になります。
ただし、一つ注意点があります。アメリカの株など、外国の会社の株をNISA口座で買って配当金をもらう場合、その国でかかる税金(例えばアメリカ株ならアメリカで10%)は引かれてしまいます。日本での税金は非課税になります。
配当金は、もともと会社が利益を上げて、その利益に対して法人税という税金を支払った残りから株主に支払われます。
その配当金に対して、さらに私たち個人投資家も所得税や住民税を支払うと、同じお金に対して二回税金がかかっていること(二重課税)になります。
配当控除は、この二重課税を調整するための制度です。
確定申告の際に「総合課税」という方法を選んで申告することで、所得税や住民税が一部戻ってきたり、納める税金が減ったりする仕組みです。
この配当控除の対象になるのは、主に日本国内の会社の株の配当金などです。外国株の配当金やJ-REITの分配金は対象外なので注意してください。
配当控除を利用した方が有利になるのは、一般的に、年間の課税される所得金額が695万円以下の人と言われています。
所得が多い人は、税金が自動的に引かれる源泉徴収のままの方が有利な場合もあります。
確定申告の手間はかかりますが、税金が戻ってくる可能性があるのは嬉しいですね。
もし株の売買で損失が出てしまった場合、その損失と受け取った配当金を合算して、税金の負担を減らすことができる「損益通算」という制度があります。
それでもまだ損失が残っている場合は、その損失を翌年以降3年間にわたって繰り越して、将来の利益や配当金と相殺できる「繰越控除」という制度も利用できます。
これらの制度を利用する場合も、確定申告が必要です。



5.3 円貨・外貨配当の受け取りと再投資戦略
日本の会社の株からは円で配当金が支払われますが、アメリカの会社の株などの外国株からは、その国の通貨(主に米ドル)で配当金が支払われます。
受け取った配当金をどうするか、特にそのお金でさらに株を買い増す「再投資」をして、雪だるま式にお金を増やす「複利効果」を狙う戦略は、将来の資産を増やす上でとても有効な方法です。
ここでは、配当金の受け取り方と、賢い再投資の方法について解説します。
- 受け取り方: 日本の会社の株の配当金は、多くの場合、あなたが使っている証券会社の口座に自動的に日本円で入金されます。これは、配当金の受け取り方法で「株式数比例配分方式」という方法を選んでいる場合です。
- 再投資のやり方: 受け取った円の配当金を使って、同じ会社の株や、他の魅力的な高配当株のミニ株を買い増していきます。 これを続けることで、持っている株の数が増え、次にもらえる配当金の額も増えるという、素晴らしい複利効果が期待できます。 投資信託には分配金を自動で再投資してくれるコースがありますが、個別の株の配当金を自動で再投資してくれるサービスはまだ少ないです。そのため、基本的には手動でコツコツと買い増していくことになります。
- 受け取り方: アメリカの会社の株などからもらう配当金は、通常、証券口座の中にある外貨預かり口座(米ドルなら米ドル口座)に、米ドルのまま入金されます。 もちろん、米ドルを日本円に両替することもできますが、その際には為替手数料というコストがかかります。 また、日本円に両替したときに、買った時よりも円安になっていて利益が出た場合(為替差益と言います)、その利益に対して税金がかかることもあります(ただし、年間の雑所得が20万円以下なら申告不要など、条件があります)。
- 再投資のやり方: 米ドルのまま再投資するのが、一番効率的でおすすめです。配当金として受け取った米ドルを使って、そのまま同じアメリカの会社の株や、他のアメリカの株、あるいはアメリカのETF(上場投資信託)などを買い付けます。こうすることで、何度も円とドルを両替する手間や手数料を節約できます。 多くの日本の証券会社では、口座にある外貨のままアメリカの株などを買うことができます。 外国の株の配当金を自動で再投資してくれるサービスは、日本の証券会社では一般的ではありません。こちらも、基本的には手動で再投資を行うことになります。
再投資をするときのポイント
- 長い目で考えよう: 再投資は、一度や二度で大きな効果が出るものではありません。長い期間、コツコツと続けることで、その力が大きく発揮されます。
- どんな株に再投資する?: 安定して配当金を出し続けてくれて、できれば将来も配当金を増やしてくれそうな、良い会社の株に再投資するのが理想的です。
- NISA口座も上手に使おう: もしNISA口座で配当金を受け取っているなら、その非課税の配当金を再投資に回しましょう。そうすれば、再投資によって将来得られる利益(配当金や株を売った時の利益)も非課税になるので、さらにお得です。



6. よくある質問(FAQ)で疑問を即解決
高配当ミニ株投資について、初心者が抱きやすい疑問や不安をQ&A形式でまとめました。ここを読めば、あなたの「?」が「!」に変わるかもしれません。スッキリ解決して、安心して投資を始めましょう。
6.1 高配当ミニ株は本当に初心者向け?
「ミニ株で高配当株を買うのって、なんだか良さそうだけど、本当に株の知識があまりない初心者でも大丈夫なのかな?」と心配になる方もいるかもしれませんね。
この疑問にズバリお答えします。
その理由はいくつかあります。
- 少ないお金から始められること これが最大のメリットです。数千円くらいからでも、みんなが知っているような有名企業の株主になることができます。だから、株式投資の最初の一歩を踏み出しやすいのです。もし失敗してしまっても、失うお金が少なくて済みます。
- 成果が分かりやすいこと 配当金という形で、定期的にお金がもらえるのは、初心者にとって「投資の成果が出た!」と目に見えて分かりやすいです。これが、投資を続けていく上での大きなやる気につながります。
- 学びながら実際に体験できること 少ないお金で実際に株を持って、配当金をもらうという体験を通じて、株式投資の仕組み(例えば、配当金がもらえる権利が決まる日や、配当金の計算の仕方など)や、世の中の経済の動きを、本を読むだけよりもずっとリアルに学ぶことができます。
- 分散投資がしやすいこと ミニ株なら、たくさんの種類の会社の株に少しずつお金を分けて投資することができます。こうしておけば、もし一つの会社の株価が大きく下がってしまっても、他の会社の株でカバーできる可能性があり、全体としての影響を小さくできます。
- 元本保証ではありません 株式投資なので、銀行預金とは違い、投資したお金(元本)が必ず戻ってくると保証されているわけではありません。株価が下がって損をしてしまう可能性は常にあります。また、楽しみにしていた配当金が減ってしまったり、もらえなくなってしまったりするリスクもあります。
- 少しは勉強も必要です どんな会社の株を選ぶか、いつ買うかなど、基本的な知識はやはり必要です。この記事で紹介したような、配当利回りや配当性向といった数字の意味を理解したり、会社の情報を集めたりと、少しずつ勉強していくことが大切です。
- 手数料もチェックしましょう ミニ株の取引にかかる手数料は、証券会社によって違います。SBI証券のように手数料が無料のところもあれば、少ない金額の取引でも手数料がかかるところもあります。
まずは、もし失っても生活に困らない範囲のお金(余裕資金)で始めてみましょう。
そして、自分がよく知っている会社や、応援したいと思える会社のミニ株 高配当銘柄から試してみるのがおすすめです。
最初から大きな利益を狙おうとせず、長い目で見てコツコツと続けていくことが、成功への近道です。



6.2 下落相場でも持ち続けるべき?
株価はいつも上がっているわけではありません。
時には、市場全体が大きく値を下げる「下落相場」という時期もやってきます。
そんなとき、せっかく買った高配当ミニ株をどうすれば良いのでしょうか。
そのまま持ち続けるべきか、それとも売ってしまうべきか、とても悩むポイントですね。
高配当株への投資は、基本的に長い期間持ち続けて、継続的に配当金を受け取ることを目的としています。
ですから、一時的に株価が下がったからといって、慌てて売ってしまうのが必ずしも良い判断とは限りません。
一番大切なのは、株価が下がっても、その会社が配当金を支払い続けられるかどうか(配当金が減ったり、なくなったりしないか)です。
以下の点を確認してみましょう。
- 会社の業績はどうか?(市場全体がパニックになっているだけなのか、それともその会社固有の問題なのか)
- 配当性向(利益のうち配当に回す割合)にはまだ余裕があるか?
- フリーキャッシュフロー(会社が自由に使えるお金)は安定してプラスか?
もし投資している会社が、財務的に健全で、これからも成長していく力があり、配当金も維持される見込みが高いのであれば、株価が下がった局面は、むしろ「安く買い増せるチャンス」と考えることもできます。
同じ金額でより多くの株数を買うことができるので、将来もらえる配当金が増える可能性があります。
一方で、以下のような場合は売却を検討した方が良いかもしれません。
- 会社の基本的な状況(ファンダメンタルズ)が悪化した場合 会社の業績が大幅に悪くなり、回復の見込みが薄い。借金が増えすぎている。将来の成長が感じられない、などです。
- 配当金が減る、またはなくなることが決まった、あるいはその可能性が高い場合 配当金をもらうことを目的に投資していた場合、その前提が崩れてしまいます。
- もっと魅力的な投資先が見つかった場合 持っている資金を、より成長性や配当利回りが期待できる他の会社の株に移したいと考える場合です。
- どうしても生活のためにお金が必要になった場合 投資は余裕資金で行うのが原則ですが、やむを得ない事情でお金が必要になることもあります。
株価が下がると不安になるのは当然ですが、感情的に売買してしまう「狼狽売り(ろうばいうり)」は避けましょう。
なぜその株を買ったのか、最初の目的を思い出してみてください。
配当金が目当てだったのか、それとも会社の成長を期待したのか。
ミニ株であれば、投資金額も少ないはずなので、もし損失が出ても限定的です。
大きなダメージを負う前に、冷静に状況を判断する余裕を持ちやすいのがミニ株のメリットでもあります。



6.3 配当目的とキャピタルゲイン、どちらを重視?
株式投資で得られる利益には、主に二つの種類があります。
一つは、会社からもらえる「配当金(インカムゲイン)」です。
もう一つは、株を買った値段よりも高い値段で売れたときの「売却益(キャピタルゲイン)」です。
高配当ミニ株に投資する場合、この二つのうち、どちらをより大切に考えれば良いのでしょうか。
- 配当金 (インカムゲイン)これは、会社が事業で得た利益の一部を、株主である私たちに分けてくれるものです。定期的に、比較的安定してもらえる可能性があります(もちろん、会社の業績によって変わります)。株を持っている限り、継続的な収入源になる可能性があります。お小遣いのように使うこともできますし、もらった配当金でさらに株を買い増して(再投資して)、資産を増やす元手にすることもできます。
- キャピタルゲイン (値上がり益)これは、株を買った時の値段よりも高い値段で売れた場合に得られる、差額の利益のことです。会社の成長が評価されたり、市場でその株の人気が高まったりすると、株価が大きく上昇して大きな利益が期待できることもあります。しかし、株価は常に上がったり下がったりするもので、将来の動きを正確に予測するのは非常に難しいです。損をしてしまう可能性もあります。
「高配当株」投資という名前の通り、主な目的は、やはり安定した配当金を得ることです。
キャピタルゲイン(値上がり益)については、「もし得られたらラッキーだな」くらいに考えておくのが、特に初心者の方にとっては精神的に楽かもしれません。
なぜなら、高配当株を出している会社は、すでに大きく成長した大人の会社(成熟企業)が多く、これから株価が急激に何倍にもなるような大きな値上がりは、あまり期待しにくい傾向があるからです。
ただし、だからといって株価をまったく無視して良いわけではありません。
あまりにも株価が下がり続けてしまうようでは、せっかくもらった配当金では補いきれないほどの損失が出てしまうこともあります。
会社の成長性や将来性も少しは見て、株価が大きく下がるリスクが比較的低いと考えられる銘柄を選ぶことも大切です。
理想としては、「配当金もちゃんともらえて、将来的には株価も少し上がってくれたら嬉しいな」というスタンスが良いでしょう。
- 安定した収入が欲しい人 は、やはり配当金を重視するスタイルが良いでしょう。毎年配当金を増やしてくれるような「連続増配株」などで、着実に受け取るインカム(収入)を増やしていくことを目指します。
- 資産全体の成長を大きく狙いたい人 は、配当金も受け取りつつ、将来的に株価の上昇も期待できるような「増配成長株」(配当金を増やしながら、会社自体も成長して株価も上がっていくような企業)を探すのも一つの方法です。
ミニ株で投資する場合、投資する金額が少ないので、キャピタルゲインで一度に大きな利益を得るのは難しいです。
むしろ、コツコツと配当金を受け取り、その配当金でさらに株を買い増して保有株数を増やし、将来もらえる配当金の額を少しずつ育てていく、という戦略が向いていると言えるでしょう。



7. まとめ:少額から始める高配当戦略で資産形成を加速
この記事では、ミニ株(単元未満株) を使って高配当銘柄に投資し、少ないお金から配当金をもらう生活を始めるための基本的な知識や、具体的なやり方を解説してきました。
もう一度、大切なポイントを振り返ってみましょう。
- ミニ株を利用すれば、数百円からでも有名企業の株主になることができ、高配当株を選べば定期的に配当金を受け取ることが期待できます。
- ただ配当利回りが高いというだけでなく、配当性向(利益のうちどれだけ配当に回しているか)やフリーキャッシュフロー(会社が自由に使えるお金)、連続増配年数(何年連続で配当を増やしているか)などをチェックして、安定して配当を出し続けられる力のある会社を選ぶことが大切です。
- 投資先は国内の株だけでなく、アメリカの優良企業の株や、ETF(上場投資信託)、J-REIT(不動産投資信託)も、少ない金額から投資できる魅力的な選択肢です。
- SBI証券の「S株」は売買手数料が無料、楽天証券の「かぶミニ」はリアルタイム取引や指値注文が可能など、証券会社によってミニ株のサービス内容(手数料や取引方法)が異なります。ご自身の投資スタイルに合った証券会社を選びましょう。
- NISA口座を上手に活用すれば、配当金にかかる税金が非課税になり、手取りの金額を増やすことができます。
- そして、受け取った配当金をさらに投資に回す(再投資する)ことで、複利の効果を活かして、より効率的に資産を増やしていくことが期待できます。
株式投資は、銀行預金と違って元本が保証されているものではありません。
しかし、ミニ株であれば、大きなリスクを取らずに、少ない金額から投資の世界を体験することができます。
まずは、なくなっても生活に困らない余裕のあるお金で、気になるミニ株 高配当銘柄を1株買ってみることから、「配当生活の第一歩」を踏み出してみてはいかがでしょうか。
この記事が、あなたのこれからの資産形成の、何か小さなきっかけとなれば、とても嬉しく思います。
本記事の注意事項(免責事項)
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の勧誘を意図したものではありません。本記事に記載されている情報については、正確性、完全性、有用性を確保するために努力しておりますが、その保証は致しかねます。投資判断はご自身の責任で行ってください。本記事の内容を利用して生じたいかなる損害についても、当サイトおよび著者は一切の責任を負いかねます。詳しくは免責事項ページをご確認ください。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
【登場人物】



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